堅実女子ニュース&まとめ 【コロナ出産】彼は妻と不妊治療中!?アラフォー派遣社員が歩む、シングルマザーの道~その1~

アラフォーのたるんだ体を気にしなくてもいい関係

春美さんは関係が始まったとき39歳、彼は38歳になったばかりだった。

「お互いアラフォーだから、背中やお腹についた肉が気にならないのが気楽だった。コンビニ弁当を食べて、発泡酒を飲んでだらだらしていた。友達の延長みたいなもの。愛とかそういうのはないです。何度も関係を持ったのに、避妊しなかったのは、彼は不妊治療で精子の動きが活発ではないことを指摘されていたから。それに私も、39歳で妊娠するとは思わなかった。だって、30歳を超えると、自然妊娠率が徐々に低くなるって言うじゃない」

春美さんはもともと生理不順であり、20代のときに堕胎の経験もあった。

「絶対に妊娠しないと確信していた。だから、関係に集中できた。愛とか結婚とか、そういうことを考えない純粋な関係になれたのは、彼にとって私は“捨て駒”だから。“社員さん”である彼から見れば、私は“ハケンのオバサン”。私がもし、告発しても会社は全力で彼を守るでしょう。それなら私も楽しもうと」

10~12月半ばまで、毎日のように彼と会っていた。正月をはさんだころに、なんとなく互いに飽きてしまい、1月はほとんど会わなかった。そして、2月末になって、春美さんは体の異変に気が付く。

「生理がないのは、よくあることだとしても、体がだるい。もともとあまりお酒を飲まなかったけれど、付き合い酒も気持ち悪くなってしまった。メンタルが不安定になって、ささいなことで不安になったり、泣いたりしてしまう。そこで、心療内科に行ったんです」

心療内科の先生は、「もしかしたら妊娠かもしれないですよ」と言う。まさかと思いながらも、ドラッグストアで一番安い妊娠検査薬を購入し、駅ビルのトイレに行ったら、陽性の反応がばっちりあった。

「線がすぐにくっきりと入って、“私、妊娠しているんだ”って。その日は土曜日だったので、月曜日に会社の休み時間に産婦人科に行ったら、妊娠6か月、20週だというんです。エコーで赤ちゃんを見て、“じゃあ産もうか”と思ったんです」

春美さんは、24歳の時に妊娠の経験がある。しかし、お金がなくて産めなかった。現在は、300万円の貯金もあり、株と投資信託で築いたささやかな財産もある。

「あとは、実家の両親が私のことを絶対に応援してくれると思ったんです。両親は孫を欲しがっていた。病院の帰り道に、大田区内の実家に行き、“妊娠したから産みたい”と言ったら、“おお、それはいいね”と父が言い、母は“相手の男はどこの大学を出ているの?”って(笑)。母は学歴が高い男性が好きなんです」

彼は私立の名門大学を出ていて、背も高く、顔も悪くない。そのことを母に伝えると「いいじゃない!3人で育てよう」と言った。

「私には2歳年下の弟がいて、結婚しているけれど、子どもができない。それに母は『源氏物語』が好きで、妻の実家で子育てする生活に憧れもあった。だから現代の常識では考えられない決断ができたのだと思います」

子どもは現在、両親とともに、実家で育てておりストレスはほとんどないという。

コロナ禍で病院は付き添いも制限中、妊婦は一人で産み、一人で祝う……~その2~へ続きます

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