堅実女子ニュース&まとめ 【コロナ出産】彼は妻と不妊治療中!?アラフォー派遣社員が歩む、シングルマザーの道~その2~

新型コロナウイルス感染の影響で、妊娠する女性の数は激減した。

厚生労働省によると、1~7月に自治体が受理した妊娠届の累計件数は前年同期に比べて約2万8000件の減少。5~7月の累計では前年同月比11.4%減になり、少子化はさらに加速。

しかし、出産している女性もいる。

コロナ禍中の出産はどのように行なわれたのだろうか……7月に男子を産み、シングルマザーになった、アラフォー女性の話を伺った。

戸塚春美さん(仮名・40歳・派遣社員)は、現在3か月の息子の母で、実家の両親と共に子育てをしている。子どもの父親は、有名IT関連企業勤務の38歳の男性だが、春美さんが母になったことを知らない。

しかも、その男性は妻と結婚10年であり、数年にわたる不妊治療を行なっているという。妻との間に、子供はいない。

【その1はこちら

定期健診履歴がない妊婦は、信用されない

妊娠6か月で、産む病院を決めるのは至難の業だった

「他の妊婦は、妊娠6~10週で産む病院を決める。都内で産科がある病院は少なく、有名病院だと予約合戦になることを知らなかったんです。少子化と言うから、どの病院でも受け入れてもらえるのかと思ったら、門前払いされる(笑)。それに私は高齢出産だから、新生児集中治療室がある病院がよかったのに、どこも予約で埋まっていました」

紹介されたのは私立の名門大学病院だった。男性の医師は20週まで健診履歴がなく、結婚もしておらず、非正規雇用労働者の春美さんをあからさまに差別した。「なんで6か月まで気付かなかったの?」「結婚はしないの?」「相手はなんて言っているの?」「産んだところで育てるのは大変だよ!」などと、春美さんに言った。

「私、実家がそれなりにハイスぺで金持ちなので、そういう侮辱系の発言に対しては、めっちゃ塩対応で強気にいきました。それにつけても腹が立ったのは、“こんなに定期健診受けていないと、赤ちゃんがどうなっているかわからない”とか、“ウチで産むお金あるの?”と言ったこと。私のことを完全に見下して、バカにしています。しかも、事務担当者に”ウチで産むなら手付金の20万円を入れろ”と言われて、“他を探します”と言ってしまった。紹介状をもらうのに、5000円も払ったんですよ。これだから、日本は少子高齢化になると思いましたよ。こんな医者の所で誰が産むものか、って思った」

そうこうしているうちに、コロナ禍が襲う。

「お腹が大きくなったら、さすがにバレるよな……というタイミングでリモートになり、ラッキーでした。出社日もあったのですが、会社は“来るな”という方針。私は派遣とはいえ、システム構築や検証を任されていたので、派遣切りに遭う心配も少なかった。その頃には彼のことをすっかり忘れていた。20代だったら“お金が欲しい”とか“結婚したい”とか“私ばかり損をしている”などと思ってたけれど、40代はお金も気持ちも余裕がある。お金になるスキルも持っていますしね。さらに親も“結婚してきちんとした家庭を築いてほしい”という期待は抱かなくなっている」

一人暮らしをしている家を引き払い、業務を並行しつつ、予想されていたロックダウンを危惧しながら、慌ただしい4月を過ごした。そして、ゴールデンウィークに出血をする。

「何が起こるかわからないから、買い占めモードになっていたんです。赤ちゃん用品店で、紙おむつやら、服や家具やらを買いまくっていたんです。そしたら下着が生暖かくなって、トイレに行ったら真っ赤な血が出ている。“赤ちゃん死んじゃう!”と動転して、救急車を呼びました」

搬送されたのは、公立の産科がある病院。切迫早産と診断されて、絶対安静で過ごすことに。

「これがラッキーだったんです。自動的にこの人気病院で産めることになりました。私立病院だったら90万円かかるところを、公立だから40万円程度で産めることがわかった。これはホントに幸運でした。入院していたのは2週間。コロナだったから、誰も面会に来られないし、買い物もできない。母からの差し入れのメモが心の癒しでした」

コロナで面会は禁止、多くの妊婦が、孤独なうちに出産する

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