今年もはや12月。けっきょくコロナ禍で一年が終わってしまいそうです……。が、日本の宇宙業界では待ちに待ったビッグイベントがやって来ます! 小惑星探索機「はやぶさ2」が地球のすぐそばまで帰ってきて、カプセルをポーン! 地球に向けて飛ばします!
スター1★「はやぶさ2」カプセル着地予定は12月6日
2014年12月に地球を旅立った日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、6年を経て戻ってきます。といっても、帰ってくるのは「はやぶさ2」の探査機そのものではなく、「はやぶさ2」が探索した小惑星「リュウグウ」の採取サンプルが入ったカプセルです。
カプセルが地球に向けて放出されるのは、12月5日の予定です。そして、カプセルの着地予定は12月6日の2〜3時ごろ、場所はオーストラリア南部にあるウーメラ砂漠です。ここは10年前、初代「はやぶさ」が着地した砂漠でもあります。


小惑星リュウグウは、もちろん「竜宮」に由来するネーミングです。浦島太郎さんが竜宮城から持ち帰った玉手箱には、けっきょく何が入っていたのかよくわかりませんが、「はやぶさ2」のカプセルには、リュウグウの表層の何かが入っているものと期待されます。
リュウグウには、太陽系が生まれた約46億年前ころの水や有機物が含まれていると考えられています。玉手箱がうまく開けば、太陽系誕生の謎に一歩、近づけるかもしれません。分析するのに時間がかかりますが、楽しみに待ちましょう!

12月5日から6日にかけて、ウーメラ砂漠が穏やかな天気でありますように。うまくパラシュートが開きますように。カプセルが無事に着陸するよう、未明の日本から祈りましょう。無事着地できても、広大なウーメラ砂漠の中で再突入カプセルを発見するまでには時間がかかるでしょう。「無事着地」のニュースは翌朝確認するとして、3時になったらベッドに戻りましょう。
ところで、地球のすぐ近くまで帰ってきた「はやぶさ2」探査機は、そのまま地球をすり抜け、次なるミッションに旅立っていきます。10年を超えるミッションになるそうです。さらなるご活躍を願います。元気でねー!