堅実女子ニュース&まとめ “花束みたいな”ってどんな恋? 菅田将暉&有村架純がキラキラ輝く、フツーな男女のフツーで特別な恋の話。映画『花束みたいな恋をした』

坂元裕二脚本&土井裕泰監督という、連ドラ『カルテット』のコンビが再びタッグを組んだ映画『花束みたいな恋をした』が公開されます。主演を務めるのは菅田将暉&有村架純という、なんとも心躍る組み合わせ。いったいどんなラブストーリーが展開するのでしょうか?

(c)2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

『花束みたいな恋をした』
(配給:東京テアトル、リトルモア)●脚本:坂元裕二 ●監督:土井裕泰 ●出演:菅田将暉 有村架純/オダギリジョー/清原果耶 細田佳央太 ほか ●2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー

【Story】
2015年、冬。終電を逃した駅の改札で出会った山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。同じように終電を逃した会社員風の男とOL風の女、始発までの時間を過ごそうと4人でカフェへ。互いに何事かを感じた二人はもう一軒、居酒屋へはしご。好きな映画や小説の話で盛り上がるのだが……。

坂元裕二による脚本にシビれる

“花束みたいな恋”と聞くと、そんなん知らね~よ、となぜか照れてしまいます。そんな一昔前の少女漫画のような恋なんてしたことないです! と、聞かれてもいないのに全力で言い訳をしたくなる。でも“恋は花束みたいなもの”と言い換えると、そこに込められたちょっとした切なさに気づいて、このタイトルが急に腑に落ちるよう。

映画『花束みたいな恋をした』はそんなふうに、ただただ甘くてキラキラしていて美しいだけではない、とってもリアルでひりひりして痛々しい、でも……。そんなラブストーリーなのです。

主人公は菅田将暉演じる山音麦と、有村架純演じる八谷絹。この組み合わせがもう、なんだかハッピ~という感じ。菅田と有村が並んで立つ姿を想像するだけで、心がじんわり温かくなるよう。とてもお似合いです。彼らが演じるのはごくフツーの大学生で、実は麦が財閥の御曹司!ではなく、絹も不治の病を抱えてい……たりはしません。ただただフツー。この映画は、そこがミソです。

映画はまず主人公の男女、麦と絹がどんなキャラかを語っていきます。脚本は『カルテット』の坂元裕二ですから、登場人物はもちろんめっちゃよくしゃべる。場所は、いい感じのカフェ。あるカップルがひとつのイヤホンを左右で分けっこして楽しそうに音楽を聴いています。その姿を離れたところにいた二人がそれぞれに見ていて、まったく同じような見解をペラペラと述べるのです。

……この感じ。ある音楽を聴くのに左右のイヤホンを二人で分けて聴くことについての見解を、特に質問されたわけでもないだろうに、若干ドヤ顔で語る麦と絹。二人は価値観がとても似ていることを、ほんの数分で観客に理解させます。さすが坂元裕二!

この脚本のスゴさはもちろんそれだけではありません。例えば見知らぬ男女がいかに出会うか? それはラブストーリーの入り口で最初に用意されたハードルですが、これをナチュラルに越えていくのは意外に難しい気がします。そこに書き手のセンスが出るし、どんなタイプのお話なのかを宣言するようなものでもあるし。そこでも坂元はそんなハードルを軽々と越えていき、こんなことありそうだよな~、しかもちょっとステキだし! と思わせて、ワクワクさせるのです。

この映画ではそんな感触が、最後まで手を緩めることなくず~っと続きます。これは楽しい!

ゴロゴロしながら一冊の本を二人で読み、泣いちゃったりする麦と絹。カワイイ! 二人が付き合うきっかけはアニメ界の巨匠であるあの監督。しかも本人が、本人役で出演。
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