堅実女子ニュース&まとめ お茶の出し方とマナーとは?準備、順番、置き方などの基本を解説

ビジネスシーンでのお茶出しは、取引の結果や企業の印象を左右する重要な仕事です。スムーズに飲み物を出すための準備や入退室の仕方、お茶を出す順番などの基本を解説します。臨機応変に対応するコツも併せてチェックしておきましょう。

印象を左右するお茶出しの準備は抜かりなく

来客にお茶を出すときには、相手の事情を考える・不便を強いないようにするなどの配慮が大切です。相手に心地よく過ごしてもらえるお茶出しには、準備が欠かせません。準備のポイントを解説します。

相手や季節を考えた飲み物を用意する

相手の好みや季節を考えて出す飲み物を選ぶと、気が利いた印象を与えられます。暑い時期であれば、冷たい飲み物のほうが喜んでもらえるでしょう。

カフェインを控える必要がある、紅茶が好きではないという人もいます。相手に合わせた対応をするためにも、緑茶をはじめ、紅茶やコーヒーなど、いくつかの種類を準備しておくと便利です。

喫茶店のようにメニューを置き、選べるように配慮している企業もあります。

温かいお茶を準備するポイント

来客があった際に出す温かいお茶といえば、日本では緑茶(日本茶)がよく選ばれるのではないでしょうか。日本茶をいれる手順は以下の通りです。

1. 用意した茶わんに沸騰したお湯を8分目まで入れる
2. 人数分の茶葉を入れた急須に、1で茶わんに入れたお湯を注ぐ
3. 1分間蒸らし、茶わんの7分目を目安にお茶を注ぐ 

A・B・Cの茶わんがある場合、A→B→C・C→B→Aというように行ったり来たりさせながら注ぐと、濃さにムラが出にくくなります。茶わんは茶たくや布巾とともに、お盆に載せて運びましょう。

お盆に載せるとき、茶たくと茶わんはそれぞれ別に重ねるようにしましょう。万が一運ぶ途中でお茶をこぼしてしまっても、茶たくがぬれるのを防ぎ、置いたときに机を汚す心配がありません。

ペットボトルで出すときの注意点

お茶出しの際にペットボトルを利用する企業も増えはじめ、近頃では失礼には当たらなくなっています。ただしペットボトルを利用する場合は、冷やしたりせず常温のものにしましょう。

冷やすと結露で水滴が付くため、書類がぬれてしまう・手が滑るなどのトラブルにつながりかねません。

また人によっては、訪問先でボトルに口を付けて飲むのは失礼と感じ遠慮してしまう場合もあります。そういった場合に備えて、コップを添えて出すと親切です。

長時間いる予定があるなら、ふやける可能性がある紙コップではなくプラスチックやガラスのものが適しています。

ペットボトルのまま飲み物を出す企業が増えているとはいえ、「ペットボトルで失礼します」といった一言を付け加えると、より丁寧になるでしょう。

いつ、どのように部屋に入ればよいの?

お茶を置くタイミングや入室・退室のマナーも、心地よく過ごしてもらうためのポイントです。入室から、飲み物を置いて部屋を離れるまでの振る舞い方を紹介します。

全員が着席したタイミング

来客時に飲み物を出すタイミングとして適切なのは、全員が着席したときです。始めのあいさつや名刺交換が終了したのを確認したら入室し、飲み物を置きましょう。

自社の担当者が来客とあいさつをしている最中にお茶出しをすると、邪魔になってしまうこともあります。

担当者が遅れてお客様を待たせている場合は、全員がそろう前に出します。「お待たせして申し訳ございません。」とおわびの言葉を一言添えると好印象です。

入室から退室までの流れ

会議や打ち合わせ中に入室するときには、左手にお盆を持ち、空いている右手でノックをしてから声をかけます。話していると聞こえにくくなるため、ノックの音と声のボリュームはやや大きめになるよう意識しましょう。

ドアを開けたらお盆を両手で持ち、「失礼します」とお辞儀をして入室しドアを閉めます。お茶を出し終わって退室する際は、両手で持ったお盆を体の前に添え、ドアの前で室内に向いて会釈するのが一般的です。

出るときはお盆を片手に持ち替えてドアを開け、外に出たら再び室内へ向けて会釈してから閉めます。立ち去るときはできるだけ音を立てず、速やかに部屋から離れましょう。

お茶の出し方とマナー

来客にお茶を出すときには、細かな注意点があります。置く順番やおしぼり・お茶菓子の位置、飲み物を入れる容器の向きなど基本を知っておきましょう。

上座から順番に、右側から声かけして置く

お茶を出す際には、「上座から順番に置く」「座っている人の右側から茶わんを置く」というルールがあります。上座とは入口から最も遠い席を指しますが、4人がけ以上の席では中央が上座です。

まずは上座から置いていき、全員に渡ったら自社の担当者の席に向かいます。基本的には右側から声をかけて置いていきますが、スペースがない場合は左からでもOKです。その際「左から失礼します」と断ってから置くとよいでしょう。

会議室が小さいなどの理由で、席を回るのが難しい場合もあります。手狭な部屋で自社の担当者が「こちらで回します」と申し出た場合は、素直に任せたほうが安心です。

おしぼりやお茶菓子を置く位置

飲み物を出す際に、おしぼりやお茶菓子を添えることもあります。この場合、お客様から見て左から「お茶菓子・お茶・おしぼり」となるように置きましょう。

日本人には利き手が右手の人が多いため、右におしぼりがあれば取りやすくなります。

置く順番は「おしぼり・お茶菓子・飲み物」の順です。ただし左から置く場合は、この順番だと飲み物を置くときにお茶菓子の上を横切ることになってしまします。

基本マナーと異なる置き方をするときには、状況を考慮して順番を変更してもよいでしょう。

茶わんや茶たく、カップの向きは?

飲み物をお客様に出すとき、容器などの向きも重要なポイントです。茶わんは絵柄がお客様の正面に向くように、茶たくは木目が横向きに見えるように置きましょう。絵柄や木目のないシンプルなものであれば、向きを気にする必要はありません。

飲み物をカップで出すなら、取っ手が相手から見て右に来るように置くのが一般的です。絵柄があるカップなら、取っ手の向きに関わらず絵柄をお客様へ向けましょう。

緑茶を出すときと同じように、机に置く直前にカップをソーサーに載せましょう。ソーサーは、茶わんに対する茶たくと同じように扱えば問題ありません。

紅茶やコーヒーを出す際に添えるミルクや砂糖、シロップなどは、使いやすいようカップの手前に置くと親切です。

お茶出しは臨機応変さが大切

ビジネスシーンでは、予想していなかった事態にも柔軟に対応する必要があります。お茶出しも同様で、マニュアルどおりのやり方でうまくいくとは限りません。

考えられるパターンをいくつか例に挙げ、臨機応変な対応のコツを紹介します。

数が足りなかった場合

来客数が多い会議などの場合、一般的には前もって人数が知らされるでしょう。しかしきちんと人数分用意しても、途中参加のお客様や担当者が加わると、いざ出すときに足りなくなってしまいます。

もし用意していた分で足りなくなってしまったら、まずはお客様を優先して用意したお茶を出しましょう。その後に足りない分を用意し、自社の担当者へ出すのが適切です。

足りなくなったときに備え、容器や飲み物は余分に用意しておくと不安がありません。

会議が長引いている場合

会議や打ち合わせが長引いているようなら、2杯目の飲み物の準備をしましょう。1杯目を出してから30分ほど経過した頃が、2杯目を出す目安です。

話が盛り上がっているところにお茶出しをすると、話の邪魔になってしまうこともあります。そういった場合は、声はかけずに飲み物を置き退室します。また途中で休憩が入るようなら、そのタイミングで出すのもよいでしょう。

1杯目に緑茶を出したなら2杯目は紅茶にするなど、来客の気分転換になるような気遣いも大切です。

まとめ

お客様に飲み物を出す際は、基本マナーを押さえた上で臨機応変に対応するのがポイントです。季節やお客様に合った飲み物を選ぶなど、気遣いの心を忘れてはいけません。

お茶出しをする人には、話し合いの邪魔にならないような配慮も求められます。ノックで合図する・飲み物を置くときの声かけなど、気持ちよくもてなしを受けられるような気配りが大切です。

基本のマナーと臨機応変な対応をマスターし、自信を持ってお茶を出せるようになりましょう。