お坊さんが行う托鉢にお金を入れる、ふるさと納税制度によって寄付を行い返礼品をもらうなど、一口に「寄付」といっても方法はさまざまです。今回は人々が寄付を行う理由や世界の寄付ランキング、日本における税控除効果についてご紹介します。
寄付をする理由は大きく3種類
人々が寄付をする理由はさまざま。まずは、寄付をする理由を3種類ご紹介します。
宗教的な背景によるもの
仏教には“寄付をすることで功徳を積む”という考え方があり、自分のために寄付を行うと考えている仏教徒も多いもの。そのもっとも良い例がミャンマーです。

2019年度版の「CAF World Giving Index」によれば、過去10年間で寄付や他人に対する無償のサポート、ボランティア活動などを行った人の数を国別に比較したところ、第1位はアメリカの58%、次いで第2位がミャンマーとなりました。なかでも金銭的な寄付を行った人の割合は全体の約81%と、アメリカの61%を大きく上回っています。
仏教徒が国民の約90%を占めているミャンマー。寄付への考え方にも仏教的な思想が強く反映されていると考えられます。なお「CAF World Giving Index」における日本のランキングは、126カ国中107位、寄付をした人の割合は23%でした。
「CAF World Giving Index」について
以下の項目に関してインタビューし、国別に比較する指標です。
・助けが必要な知らない人を助けた
・寄付を行った
・ボランティアを行った
良い行いを広めるという意識を持ったセレブリティ
世界の富豪の多くは、多額の寄付を行っています。とくにアメリカはチャリティーの文化が根付いており、チャリティーパーティーを開催するセレブリティも少なくありません。
2020年4月にレディー・ガガが行った、新型コロナウィルスと戦う医療従事者への寄付を目的としたチャリティーコンサートでは、137億円もの寄付が集まりました。