堅実女子ニュース&まとめ 「よろしくお願いします」を丁寧に言い換える方法は?英語表現も紹介

「よろしくお願いします」は、文章の締めや相手に何かを依頼するときに使う表現です。ビジネスシーンでも使えますが、『いたします』や『申し上げます』に言い換えると、より丁寧さが増します。仕事で使える英語表現も確認しておきましょう。

「よろしくお願いします」は敬語表現?

顧客や社内の人とのやりとりでは、「よろしくお願いします」というフレーズがたびたび登場します。人に何かを頼んだりお願いしたりする際に使う表現です。目上の相手に使ってもいいのでしょうか?

目上の人にも使える敬語

『よろしく(宜しく)』は形容詞『よろしい』の連用形です。

単独では『ちょうどよい具合に』『適当に』という意味がありますが、人に好意を示したり依頼をしたりする際にも使われます。「よろしくご指導ください」や「よろしくご教示ください」も、「よろしくお願いします」と同じ用法です。

また「課長によろしくお伝えください」といったように、第三者を介して好意を伝える場合にも使います。

「よろしくお願いします」は相手にこちらへの計らいをお願いする敬語表現で、文章の締めくくりに使うのが一般的です。丁寧語の『ます』が付いているため、目上の人に使ってもNGではありません。

ビジネスで漢字表記は使わない

よろしくの表記には、『よろしく』と『宜しく』の2パターンがあります。ビジネスメールでは、平仮名表記のよろしくを使いましょう。

日本には、新聞や放送・公用文などで使える漢字の目安を定めた『常用漢字表』があります。常用漢字表で『宜』の字に当てられているのは音読みの『ぎ』のみで、『よろしく』という訓読みはありません。

常用漢字表にない言葉は、公用文では使えないのがルールです。ビジネス上のやりとりでも、できるだけ常用漢字表にないものは使わないようにしましょう。

参考:常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示)|文化庁

より丁寧な言い方は?

「よろしくお願いします」は敬語表現の一種ですが、言い方やシチュエーションによっては事務的な印象を与える場合もあります。社外の人に対しては、『いたします』や『申し上げます』などの謙譲表現を用いましょう。

社内でも使える「よろしくお願いいたします」

「よろしくお願いいたします」は、「よろしくお願いします」をさらに丁寧にした謙譲表現です。『いたします(補助動詞)』は、『おる・いる』の謙譲語『いたす』と丁寧語の『ます』から成り立ちます。

敬語表現と一口にいっても、尊敬語・謙譲語・丁寧語など複数の種類に分かれます。中でも『謙譲語』は自分の動作をへりくだらせ、相手を高めるのが特徴です。

丁寧語の「よろしくお願いします」よりも敬意の度合いが大きく、目上の人へ使うのに適しているといえるでしょう。

公用文では『補助動詞は平仮名で表記する』というルールがあるため、『致します』ではなく、平仮名で『いたします』と書くのが正解です。

社外の人には「よろしくお願い申し上げます」

「よろしくお願いします」や「よろしくお願いいたします」は、社内・社外の両方の人に対して使えますが、お客様や大切な取引先に対しては、さらに丁寧な「よろしくお願い申し上げます」を使いましょう。

『申し上げる』は相手を立てる敬語表現です。言うの謙譲語には『申す』と『申し上げる』の2パターンがありますが、後者の方が敬意の程度は上です。

・確認の上ご返答くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
・原材料の高騰により、値上げをお願いせざるを得ない状況となりました。ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

強調したいときは「何卒」を付ける

『何卒(なにとぞ)』は、代名詞『なに』・格助詞『と』・係助詞『ぞ』から成る副詞で、相手に何かを強く望むときに使います。意味は『どうぞ』とほぼ同じですが、『何卒』の方が丁寧で改まった印象を与えます。

会話では「どうぞよろしくお願いいたします」で構いませんが、ビジネスメールでは「何卒よろしくお願い申し上げます」と表現するのが適切でしょう。

・見積書を添付いたしました。ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
・より一層の精進を重ねてまいる所存です。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

「よろしくお願いします」を英語で伝えるなら?

日本語の「よろしくお願いします」は、あいさつ(自己紹介)とメールの結びという二つの場面で使える万能フレーズです。英語にはこれに当たる定型表現がないため、場面に応じた言い回しを探す必要があります。

メールの結びに使う表現

英語にはさまざまな締めくくりの言葉があります。日本語のように複雑な敬語表現はなく、1回目、2回目とやりとりが進むにつれ、あいさつは簡素化されていくのが普通です。

・Sincerely,
・Regards,
・Thanks,
・Cheers,

ビジネスのメールで一般的なフレーズは “Sincerely,” です。『心から』という意味があり、文末に来ると『(敬具)かしこ』のような意味になります。

よりフォーマルな表現にするなら “Sincerely yours,” や “Yours sincerely,” がよいでしょう。

“Regards,” “Best Regards,” “Kind Regards,” はややカジュアルな言い回しですが、ビジネスでもごく一般的に使われています。

“Thanks,” や “Cheers,” は軽い締め言葉です。”Thank you for any help you can provide.(何かお手伝いいただければ幸いです)” と付け加えるのもよいでしょう。

自己紹介後のあいさつ

日本では自己紹介をするときも「よろしくお願いいたします」のフレーズを使います。

英語圏で初めて会った相手に対してかける “Nice to meet you(はじめまして)” には、「これからよろしく」といったニュアンスも含まれています。

「これから一緒に仕事をするのが楽しみです」と言いたいときは、以下の表現を使ってみましょう。

・I’m looking forward to working with you. 
・I’m thrilled to work with you.

ビジネスシーンにおいて相手の協力が必要な場合は、次の言い回しが使えます。

・I am sorry to trouble you, but I appreciate your cooperation.(ご迷惑をかけるかもしれませんが、ご協力お願いします)
・Thank you for your cooperation.(ご協力のほどよろしくお願いいたします)

まとめ

「よろしくお願いします」はビジネスシーンで問題なく使える表現です。ただし目上の人や取引先に対しては、「よろしくお願いいたします」や「何卒よろしくお願い申し上げます」などのより丁寧な表現を使いましょう。

英語には「よろしくお願いします」のような万能フレーズはありません。海外でビジネスをするときは、言葉や文化の違いを踏まえながら適切な言葉を選びましょう。