堅実女子ニュース&まとめ 「承知しております」の使い方とは?類似表現や英語のフレーズも紹介

ビジネスの場でよく聞く『承知しております』は、どのようなシーンで使うのが適切なのでしょうか?言い換えに使える類似フレーズや、英語で似た意味を表す言葉も合わせて紹介します。

「承知しております」は正しい敬語

メールや会話で見聞きすることの多い『承知しております』は、正しい敬語表現として目上の相手にも使えます。敬語としての意味を把握することで、適切な活用に役立てましょう。

「承知」は「分かる」「知る」の敬語

『分かる』の敬語である『承知』には、相手の意向を受け入れる・引き継ぐという意味を表す『承』が含まれています。謙譲語ではありませんが、相手への敬意を表せる言葉です。

事情を知っていることを伝えるときや、依頼を聞き入れたときの返事などに使われる『承知』は、ビジネスシーンでも頻繁に使用されます。

目上の相手に対しても問題なく使える言葉のため、「分かりました」と返事をする代わりに用いるとよいでしょう。

「しております」は謙譲表現

『承知』は謙譲表現『しております』と合わせることで、丁寧な敬語になります。『しております』は『いる』の謙譲語『おる』と、丁寧語の『ます』から成り立つ言い回しです。

『おる』は『聞き手』に対して敬意を表す『謙譲語II(丁重語)』に該当します。そのため、会話中に出てくる第三者に対して敬意を表すことはできません。

例えば「〇〇様の件、承知しております」と伝えるとき、敬意は聞いている人に向いています。〇〇様という第三者を立てることはできず、「伝えたい相手」に敬意を表すために用いられるのが 『謙譲語II』です。

参考:第六話「間違いやすい敬語(3)~謙譲語I VS 謙譲語II」理解度チェックの解答 | 文化庁

状況によって使い分けたい表現

聞き手に敬意を示す謙譲語の『承知しております』には、強調したいときに使える言い回しや言い換えできるフレーズがあります。それぞれの使い方をマスターし、表現の幅を広げましょう。

十分な理解を表すときは「重々」を付ける

事情などを十分理解していることを伝えたいときは、頭に『十分に』『よくよく』という意味を持つ『重々』を付けます。『重々承知しております』は目上の人にも失礼なく使えるフレーズです。

・無理をお願いしていることは重々承知しております。
・○○様のご事情は重々承知しております。
・ご多忙とは重々承知しておりますが、ご検討いただけますと幸いです。

また謝罪やおわびとして『重々承知しております』を使うときには、自分が行った失礼な言動や迷惑をかけたことについて、十分理解していることを表します。

「私のミスによりご迷惑をおかけしてしまったこと、重々承知しております」とすることで、自身の非をしっかり受け止めていると伝えられます。

知っていることを伝える「存じております」

『知る』の謙譲語『存じる』に『~しております』をプラスすると、謙譲表現『存じております』となります。『承知しております』の言い換えに使えるフレーズです。

「その件につきましては、すでに存じております」というように使います。ただし、『存じております』を使える対象は物や事柄に限定されます。
人に対して使い場合は「存じ上げております』を用いましょう。『謙譲語+上げる』という表現により敬意を示すことが可能です。「〇〇さんのことは入社した頃より存じ上げております」と使うことができます。

同僚や部下には「了解しました」も使える

『承知しております』よりカジュアルに分かっていることを伝えるには、『了解しました』が適切です。丁寧語ではあるものの敬意に欠ける印象になってしまうため、使える相手は同僚や部下に限られます。

目上の相手に使うには『了解いたしました』と言い換えましょう。ただし『了解』という言葉自体が、目上に対して使うにはふさわしくないと考える人もいます。

失礼と受け取られるのを防ぐためにも、上司や取引先に対しては『承知しました』を使うのが無難です。

「わかった」と英語で伝えるには?

英語で『承知いたしました』のように『分かった(分かっている)』と表現するには、どのようなフレーズを使うとよいのでしょうか?フォーマル・カジュアルそれぞれに向いている表現をチェックしましょう。

フォーマルな場面で使われる表現

フォーマルなビジネスシーンで「分かった」と伝える表現は複数あります。例えば “Certainly.” は「喜んで(もちろんです)」といった意味で、相手の依頼を快く引き受ける場面で使われるフレーズです。

「すぐやります」という意味の “I’m on it.” も、「承知しております」と同じように使えるフレーズです。

カジュアルに使える表現

日常会話でよく使われる「分かった」の表現として代表的なのが、 “No problem.” です。 ” Can you help me?(手伝ってくれる?) ” に対する返事などに使われます。

ファストフード店でオーダーに対する返事として使われるのは、”You got it.” です。「かしこまりました」という意味合いで使用されます。

他にも “Of course.” “It’s fine.” “Noted.” “Okay.” “Understood.” などの表現があります。いずれもフランクな言葉のため、フォーマルなビジネスシーンではあまり使われません。

まとめ

『承知しております』は『知る』の謙譲表現であり、目上の相手へも使える言い回しです。『重々』と合わせて使うことで『十分理解している』といった意味合いになり、相手への配慮や深い理解を示せます。

『存じて上げております』『存じております』に言い換えできる他、同僚や部下に対しては『了解しました』もOKです。英語での表現にもフォーマルなものとカジュアルなものがあります。

ビジネスシーンでも使えるフォーマルな言い回しとしては、”Certainly.” “I’m on it.” などが代表的です。カジュアルなら “No problem.” や ” Of course. ” などを使うとよいでしょう。