堅実女子ニュース&まとめ 「不束」の読み方と意味とは?自己紹介での使い方や類語も紹介

『不束(ふつつか)』という言葉は聞いたことはあるけれど、文字だけを見てもどう読むのか知らなかったり、正しい使い方が分からなかったりする人も多いのではないでしょうか。自己紹介でも活用できる『不束』の使い方や、似た意味の言葉について解説します。

「不束」の意味とは?

『不束』は、多くの人にとってあまり使い慣れない言葉かもしれません。なんとなく意味は分かるけれど、正確に理解しているかどうかは自信がないという人もいます。まずは意味について触れていきましょう。

現在は気が利かず足りていないこと

語源は、平安時代に使用されていた『太束(ふとつか)』とされています。当時は細身な女性が美しいとされていました。それに反して、ふくよかな体形やむさ苦しい見た目、粗暴な人格を表す言葉として使われていたようです。

時代が経つにつれ、『不束』へと表記が変わっていきました。そして、意味合いも徐々に変化してきたのです。

現代では『内面的に未熟で気が利かず、思いやりが足りていない』という意味を備えた言葉です。配慮が足りず、行き届かない振る舞いを示しています。

言葉としては、へりくだって相手を立てるときに使用します。そのため、自分や身内に対して用います。

「あの時のあの方の態度は不束でした」というように、他人の行動を評価する使い方はふさわしくありません。

「不束」はあいさつによく使われる

日頃使う機会は少なくても、たいていの人は聞けば意味が通じ、覚えておくと便利な言葉です。あいさつでよく使用される言葉なので、上手に活用すると好印象につながるでしょう。

「不束者ですが」と謙遜に使う

会話で用いるときは、謙遜する場面が適しています。出過ぎないような人柄を相手に感じさせる効果がある言葉です。

ドラマや映画などで、嫁入りの際に妻となる女性やその親が「不束者ですがよろしくお願いいたします」と、口上を述べているシーンを思い出す人もいるのではないでしょうか。

お互いのことをあまり深く理解していない場合において、「自分の人柄が未熟で、マナーが備わっていない点がありますが」という意味で使うのも、一つの使用方法です。

謙遜されたときの返し方は同じ姿勢で

謙遜の言葉に対しては、受ける側も謙虚に受け止めながら返すことが求められます。へりくだる相手に、気をよくして高慢に振る舞ってはいけません。

また、その言葉が意味する通りに受け止め「それは心配だ」「それでは困るよ」と、初めから切り捨てるような態度をとることも控えるべきです。たとえ冗談でそのように返したとしても、相手の心象を害する可能性があります。

もし、相手が「不束なもので」と切り出せば、自分も控えめに「こちらこそ不行き届きな面が多々あると思いますが」などとすることで、お互いの気持ちのバランスが取れるでしょう。

「不束者ですが」の類語は?

未熟で配慮が足りない様子を表す表現は他にもあります。類語について紹介しましょう。

「若輩者ですが」

『若輩者(じゃくはいもの)ですが』という言葉は、ビジネスシーンでも多用される言葉でしょう。初対面の人に部下を紹介したり、自己紹介で使用したりします。

字面の通り、年齢的に若いことを示しているだけでなく、そこには経験が浅いことや、相手よりも能力が劣っているというニュアンスを含んでいます。相手を立てるための表現の一つです。

パーティーや結婚式で、自分より立場が上の列席者がいる中で乾杯の音頭をとらなければならないとき、冒頭で「若輩者ですが、ご指名ですので」と切り出すと、出過ぎた行為ですがお許しくださいという気持ちを伝えられます。

「至らない点も多々あるかと存じますが」

これからお付き合いが始まる新規顧客とのあいさつ、転職先での自己紹介時などに適した表現です。「まだまだ未熟者ですが頑張ります」という思いを謙虚に伝える際に使用します。

相手のために努力することは当然ですが、そのまま「ミスをしない自信がありますのでご安心してお付き合いください」などとしてしまうと、受け取り方によっては不遜さを感じられるリスクもあるのです。

『至らない点も』と控えめに始めることで、不要な感情を呼び起こさずにスムーズな人間関係の構築に向かえます。

「浅学非才の身ではございますが」

『勉学に勤しんでこなかったため能力は低いですが』という内容を四字熟語で示した表現です。学が浅く才能が乏しい人間だと、謙遜して伝えています。

『若輩者』や『至らない者』と比べて異なる点は、高い結果を求めて精進していくときなどに使用することがふさわしい点です。

例えば、若くして社長に抜てきされた人が関係者へのあいさつで使ったり、選挙に打って出る候補者が支援者に向けてアピールしたりする場面に向いています。

「青二才ですが」は男性が使う言葉

『青二才(あおにさい)』は、年が若く経験の足りない様子を表しています。

出世魚の成長過程で、稚魚から脱していない時期を『二才・二才魚』ということが語源の一つとされています。成長しきっておらず、背が青々としている二才の魚に例えて生まれたようです。

『青二才』は、男性に対してのみ使用します。その理由は、古語では、青年を『新背(にいせ)』と呼んでいたことに由来するという説もあります。

次第に『にいせ』が『にさい』に変わり、字面も二才となりました。加えて、青年である二才の『青二才』となったそうです。それゆえ、女性に対しては使用しません。

まとめ

『不束』は、未熟さや気の回らない自分を、一言で謙遜して表現できる言葉です。効果的に使用すると、知性を感じさせる効果も得られるでしょう。

謙遜すべき場面が多い職場などでは、多数の類語表現を知っていることも有効です。言葉を上手に使ってスマートに表現しましょう。