堅実女子ニュース&まとめ 東大院卒アラサーハイスペ女子のディープな「推し活」とは?

皆さんは何か「推し活」(おしかつ)はしていますか?「推し」とは元々は好きなアイドルのメンバーなどを指す言葉として生まれたもの。ですが、現在はアイドルに止まらず、アニメのキャラ、俳優、声優、スポーツ選手などさまざまな対象の中で、自分が熱意をもって応援しているものを「推し」と呼ぶようです。

今回は、そんな「推しを応援する活動」略して「推し活」に並々ならぬ情熱を注いでいるアラサー女子の「すみれ Xtreme」さん(以下すみれさん)にお話を伺ってみました。

すみれさん
ディープな推し活をする、「すみれ Xtreme」
さん。

「推し」との心奪われる出会い

すみれさんは東大院卒の外資系ITコンサルで働く32歳。さらりとプロフィールを書いても、すでにハイスペックです。すみれさんが推しているのは、エクストリームマーシャルアーツのインストラクターである村岡友憲先生という方。

エクストリームマーシャルアーツ(Xtreme Martial Arts 略してXMA)とは、武道・武術にダンスやアクロバティックな要素を取り入れた新しいスタイルのスポーツ。すみれさんの推しである村岡先生は、スタントマンやスーツアクターなどもやっており、現在はフリーのアクロバットパフォーマーとして活動中です。

そんな村岡先生とすみれさんとの出会いは2年以上前のこと。元々バレエやフィギュアスケートの習い事の経験があるすみれさんは、エクストリームマーシャルアーツ(以下XMA)の教室に通い始めます。少しマイナーな習い事ですが、選んだキッカケは何だったのでしょうか?

「実は私、特撮オタクでもあるんです。『仮面ライダーウィザード』はご存知ですか? 『仮面ライダーウィザード』では、XMAが大々的に戦闘シーンに取り入れられていて、戦闘シーンのかっこよさがグレードアップしています。XMAの日本での知名度が高まるキッカケにもなったものです。」

好きなことを話し出すと、止まらなそうな勢いのすみれさん。推しの村岡先生は、習い事のXMA教室の先生のひとりだったとのこと。ある時、すみれさんのXMAレッスンの担当の先生がお休みのため、村岡先生がレッスンを代行することに。すぐに村岡先生の美しいXMAに心を奪われ、それ以降、村岡先生はすみれさんの「推し」となります。

ディープな「推し活」

すみれさんの「推し」である村岡先生は、長い間シルク・ドゥ・ソレイユへの入団を夢見て努力していました。シルク・ドゥ・ソレイユとはカナダ生まれのエンターテイメントカンパニー。ダンスやさまざまなアートの要素を含み、『サーカスを超えたサーカス』と世界的に高い評価を得ており、日本でも定期的に公演をしています。

2020年、ついに村岡先生は念願のシルク・ドゥ・ソレイユへの入団が決定。しかし直後にコロナ禍に突入し、シルク・ドゥ・ソレイユの公演は軒並み中止に追い込まれ、経済状況が悪化。劇団員やスタッフは一時解雇になってしまい、残念ながら舞台に立つことはできなかったのです。「推し」である村岡先生の世界での活躍を期待するすみれさんにとっても、それはとても悔しい出来事でした。

そんな中、村岡先生はOnline Circus(オンラインサーカス)という団体でも活動を開始。リアルとオンラインとでサーカスのショーを届ける団体です。すみれさんは「推し」の活躍を見るため、オンラインサーカスの公演を見に行きました。

「推しを見るために公演に行ったのですが、推しの出番が思ったより少なかったんです。村岡先生はなんでも器用にこなす方なので、裏方業務が大変で、その分出番が減ってしまったのだと考えました。なので、私が裏方業務にまわれば、先生の出番を増やせると思ったんです。それに、コロナ禍で活動の場が制限されている今、オンラインでの活動の場を広げることは、今後の先生の活躍のためにも大切だとも思いました。」

『推しの出番を増やしたい』『推しの活動の場を広げたい』という想いから、すみれさんはオンラインサーカスの手伝いを始めます。Webサイト作りから、クラウドファンディングの手伝い、文章の編集やイラスト作り、インスタの中の人まで、得意なITまわりを無償でお手伝い。仕事をしてXMAの習い事もして、オンラインサーカスのお手伝いまで……。多忙になりそうですが、疲れないのでしょうか?

「基本的に残業はしないので、仕事の後は時間があります。上司もワークライフバランスを重視したいという考え方に理解がありますし、効率よく仕事のパフォーマンスを出せている方だとは思っています。パフォーマンスを出すためには、体調を重視して生活していますね。特に睡眠時間はきちんと確保して、昼間は仕事に集中できるように気を付けています。」

すみれさん2
推しの影響もあり、ポールダンスやチェアダンスなどにも挑戦するすみれさん。仕事姿とのギャップがすごい……!!ちなみにこの衣装は村岡先生に作ってもらったそうです!!
画像提供:ポールダンス東京 http://www.poledancetokyo.com/

「推し」への想い

ここまで読んだ方は、「 結局すみれさんは、『推し』である村岡先生を普通に好きなのでは?」と思うかも知れません。ですが、すみれさんはれっきとした既婚者です。どこから、そんなに「推し活」への原動力が湧いてくるのでしょうか?

「村岡先生がテクニック的に素晴らしいのはもちろんなのですが、先生の動きには、色気やキレ、緊張感などを含んだ表現力があります。そんな村岡先生のような、堂々と自分をカッコよく魅せる、セクシーに魅せる人への憧れが、自分の中にはあるんだと思います。村岡先生の存在は、私自身の中にあるカッコ良さや、セクシーさといった可能性にも向き合っていこうと、背中を押してくれるものなんです。」

すみれさんの原動力には、他にも理由がありました。

「私が『推し』と出会って間もない頃に、隣人トラブルがあったんです。当時、配偶者は海外勤務のため私は一人暮らしをしていて、壁を叩くなど攻撃性の高い怖い隣人に当たってしまいました。かと言ってすぐには引っ越せないし、でも家に帰ることもできず、友人宅を泊まり歩いたりし心身ともに追い詰められて、ストレスが溜まりまくっていたんです。

そんな時、 村岡先生の動画を見ると現実のストレスを、その瞬間だけは忘れることができたんです。とても癒され、魂が救われました。そんな経験から、優れた芸術は人の命を救うと言っても過言ではないと思っています。」

芸術の心身への影響や、自分自身を堂々と“魅せる”ことのカッコ良さ。そんなことを実体験から学び、結果としてすみれさんの『推し活』の原動力となっているようです。

すみれさんがお手伝いをしている、オンラインサーカスのクラウドファンディングはこちら

このPR画像もすみれさんが作成したそう

コロナ禍で面会制限されている医療施設、介護施設、児童施設の皆さんにオンラインサーカスの無料配信をするための支援を募っています。オンラインサーカスを視聴するペアチケットを購入し、1枚はご自分で、もう1枚は施設、もしくは自分が見てもらいたい方にギフトで送ることができるそうです。

https://camp-fire.jp/projects/view/414067

すみれさんと村岡先生のツーショット。

「芸術は人の命を救う」。特にアーティストやエンターテインメント業界に生きる人たちにとっては、勇気を貰える言葉ですね。仕事も習い事も推し活も真摯に向き合う、生き方もハイスペックなすみれさんでした。

取材協力/すみれ Xtreme https://instagram.com/su303blue?igshid=pxvuu74b4hdp
すみれさんの「推し」村岡友憲先生 https://instagram.com/tomo_martialarts?igshid=1439fkq77r961

取材・文/まなたろう