堅実女子ニュース&まとめ 「忖度」の使い方と例文を紹介。ビジネスに適した忖度とは?

近年、メディアなどでよく耳にするようになった『忖度』ですが、意味が曖昧な人もいるのではないでしょうか?そこで、忖度の意味やイメージ、ビジネスでの使い方などを紹介します。本来の意味とは違う使われ方についても把握し、実際に使ってみましょう。

「忖度する」とはどういうこと?

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『忖度(そんたく)する』とは、具体的にどのようなことなのでしょうか?まずは、意味を把握しましょう。

相手の心を推し量り配慮すること

忖度とは『相手の心や気持ちを推し量り配慮すること』です。『忖』は『心』という意味の『りっしんべん』と、『手』や『人』という意味の『寸』が組み合わさっています。心に手を当てて人の心中を推し量るという意味です。

『度』にも、『量る』や『程あい』という意味があります。『忖度』と二つの漢字が合わさり、相手のとの程あいを量りながら心中を察し配慮するという意味になったのです。

「母の気持ちを忖度する」というように、『~を忖度する』という使い方をします。

「空気を読む」と似ている

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忖度は、日本で重要視される『空気を読む』感覚と似ています。海外の人には理解しづらい忖度について見ていきましょう。

状況を察して行動する文化

日本人は、はっきりと口にしなくても相手の気持ちを読み取ったり、状況を察したりして先を読んで行動するという忖度の文化があります。『空気を読む』や『あうんの呼吸』『以心伝心』という言葉が使われるのも、そのような背景があるからでしょう。

日本には相手の意志をくみ取って行動するという文化が根付いていますが、海外の人にはよく理解できない文化といっても過言ではありません。各自の仕事は契約で細かく決められており、それ以外の仕事はしないというスタンスが一般的です。

そのため、空気を読んで頼まれていないことを何の見返りもなしにすること自体が疑問なのです。

中途半端に「忖度」する弊害

忖度を意識し過ぎてしまうと、コミュニケーション不足による弊害もでてきます。忖度はあくまでも自分の憶測であり、相手を思って行動したことが見当違いになるケースもあります。

あやふやなままにすることで業務がスムーズに進まないことや、分かっているつもりで行動し、致命的なミスにつながるリスクもあるでしょう。特に重要なことは憶測に頼らず、きちんと言葉で確認した上で行動することが大切です。

気が利く「忖度」は必要

ビジネスにおいては、気が利く忖度は昇進にもかかわる重要なスキルです。例えば、上司に頼まれる前に必要なことが準備されていれば、やはり『気が利く人』『仕事ができる人』という印象が強くなります。

気が利かない人よりも頼られることが増え、昇進につながりやすくなるのも当然と言えるでしょう。

仕事に限らず飲み会の席などでも、忖度のスキルに差がでます。居心地の悪そうにしている人に話し掛けて和ませたり、飲み物が少なくなってきた人に追加注文したり、みんなの気持ちを察して行動できる人は、忖度のできる気が利く人と思われます。

仕事で使える忖度の使い方

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忖度は、どのような使い方ができるのでしょうか?状況別に例文と合わせて紹介します。

顧客に忖度する場合

ビジネスでは顧客を第一に考えることが重要なため、顧客に対して忖度することは珍しくありません。具体的な例文を見てみましょう。

・顧客の希望を忖度することは大切だが、利益も重視すべきだ
・顧客の意思を忖度して価格を下げたことで、売上が伸びた

社内で意見を出し合う場面

社内のミーティングなどでは、目上の人に気を使って、なかなか自分の意見を言えない人もいるでしょう。そのようなときに、忖度が使えます。

・忖度せずに、各自の率直な意見を聞かせてほしい
・忖度は必要ないので、思う存分意見を出し合いましょう

ミーティングの前に上記のような言葉を掛けることで、コミュニケーションの向上につながるでしょう。

最近は違った意味でも使われる

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近年は、忖度がネガティブな意味でも使われる傾向にあります。誤解を招きたくない場合に使える言い換えの表現も覚えておくと役立つでしょう。

「媚びる」のような意味を持ちはじめた

忖度が他人に気に入られようと機嫌を取ったり、へつらったりする『媚びる(こびる)』という意味で使われることが増えています。権力者の顔色をうかがって遠慮するという意味合いもあります。

例えば、「あの人は上司の気持ちを忖度して、部下にはおかまいなしだ」「同期の誰よりも早く昇進したい彼は、上司に忖度ばかりしている」のようにネガティブな意味で使われているのです。

忖度をもともとのポジティブな意味で使っているのか、ネガティブな意味で使っているのか分かりにくくなっているため、気を付けて使う必要があるでしょう。

誤解を招きたくない場合は「 推察 」を使う

自分ではポジティブな意味で言ったとしても、ネガティブな意味に取られ誤解を招いてしまうリスクもあります。思わぬトラブルを避けたい場合は、『推察』という言葉を使うのが良いでしょう。

推察は、『他人の気持ちや事情を推し量ることや思いやること』です。具体的には以下のように使います。

・忙しい上司の要望を推察して、あらかじめ準備を始めておいた
・顧客の意向を推察し、臨機応変に対応することが大切だ

まとめ

忖度の本来の意味は、相手の心を推し量って配慮することです。しかし、近年は媚びるというネガティブな意味合いで使われる傾向もあります。

ネガティブなイメージもあることを理解し、使い方に注意しながら活用することが大切です。誤解を招きたくないときは、『推察』に言い換えると良いでしょう。