堅実女子ニュース&まとめ 「禊」の意味とは?成り立ちや意味、「祓い」との違いなどを解説

新聞やニュース、時にはバラエティ番組などで耳にすることもある『禊(みそぎ)』には、どのような意味があるのでしょうか?意味と合わせて、漢字の成り立ちや神道における『禊』の方法も解説。『祓い(はらい)』との違いについてもご紹介します。

「禊」の意味と漢字の成り立ち

『禊』の意味が何となく分かっても、きちんと説明できない人もいるのではないでしょうか?そこで、二つの異なる意味と漢字の成り立ちを紹介します。

神様に近づくため水で体を清めること

『禊』は『 身の汚れや穢れをはらうために水を浴びて体を洗い清めること』で、日本に古くから伝わる精神文化の一つです。

語源は諸説あり『水滌ぎ(みずそそぎ)』や『身清ぎ(みすすぎ)』であるとされています。『罪』や『穢れ(けがれ)』を取り除く『身削ぎ(みそぎ)』が由来とする説もあります。

近年は、神道に携わる者でなくても、神社で『禊』の修行を体験できるところもあります。穢れを祓い清めることで、さまざまな束縛から開放され、開運にもつながると考えられています。

「しめすへん」が使われる漢字である

『禊』は、神様を意味する『しめすへん』と約束という意味の『契』が組み合わさった漢字です。『神様との約束のために身を清めること』という意味があります。

『しめすへん』は、もともと『示』でしたが、『ネ』に変化しました。現在は2通りの部首が使われています。

『しめすへん』が神様を意味することから、神事やお祭りに関係する漢字が多いです。例えば、『神』『社』『祀』『祝』『祈』『福』などがあります。

不祥事、反省、復帰の流れを表すことも

『禊』が神事とは全く関係のない意味で使われることも珍しくありません。特に新聞やニュースなどのメディアで、『禊を済ませる』というフレーズで使われています。

政治家や芸能人が不祥事を起こしたときに、謝罪会見を開き、活動を自粛することも少なくありません。一定の自粛期間を経て、世間に反省の気持ちが受け入れられ復帰するまでの流れを『禊を済ませる』と表現したりしています。

本来の意味での「禊」のやり方

本来の意味である神事の『禊』は、どのように行うのでしょうか?具体的なやり方を紹介します。

ふんどしや白装束で海や川に入る

やり方の詳細は神社によって異なりますが、まず参拝を済ませるのが一般的です。その後に男性は白鉢巻と白ふんどし、女性は白鉢巻と白装束などを身に着け、海や川の水に胸や肩までつかります。

祝詞(のりと)を唱えながら、身を清めます。祝詞は、神に対して唱える言葉のことです。

入浴時や参拝時などの身近な禊

禊の体験を用意している神社もあり、中には境内に禊場がある神社もあります。2時間半程度で終わるものから、1泊2日など泊りがけのものまで多種多様です。

実は、自宅で入浴時にも穢れを落とすことが可能です。禊の一種に『垢離(こり)』というものがあり、水垢離は水によって体と精神を清めるものとされています。垢離の方法には『湯垢離』と呼ばれるものがあり、これは湯につかることで身を清めるものです。

伊勢神宮や熊野神社など、神社仏閣の周辺には温泉施設が多いですが、これも湯垢離で禊をして神仏に参るためともいわれています。日々の入浴で、心を込めて全身をきれいにし、風呂にゆっくり漬かることも禊になるのです。

また、神社に参拝するときの作法の一つが、『手水舎(てみずや、ちょうずや)』で手や口を清めることです。この行為も禊の一つで、穢れを祓うために行います。

お正月くらいしか神社に足を運ばない人もいるかもしれませんが、神社は身近にある存在なので、立ち寄って身を清めるのも良いでしょう。

「祓い」との違い

禊は、『祓い』とどのように異なるのでしょうか?違いや祓いに関する行事について解説します。

「祓い」の意味は?

『祓い』も神事の一つで、『自分の心の不浄を清め、悪いことが身に降りかからないように神様に祈願すること』です。広く知られているものに『厄祓い』があります。

一定の周期で巡ってくる厄年は転機とされており、災厄が起こりやすくなる年だと考えられています。そのため、神社に参拝をし、神様に身を守ってもらえるように祈願するのです。

数え年で男性の42歳と女性の33歳は『大厄』とされ、特に注意が必要とされていることもあり、厄祓いを行う人が多いです。

また、本来は別々の神事ですが、『穢れを祓い清める行事』という『禊祓(みそぎはらえ)』という言葉もあります。

「祓い」に関する行事

祓いの有名な行事と言えば、全国各地の神社で行われる『大祓(おおはらえ)』です。古くから続く神事の一つで、毎年6月30日と12月31日に行われている、日常の罪や穢れを祓う行事です。

罪は反社会的行為だけでなく、災厄や病気なども指します。穢れは、穏やかな心を乱すものなどを指し、どちらも日常にあるものを意味しています。

6月の大祓は、茅の輪をくぐって穢れを祓う『茅の輪くぐり』が有名です。もともとは小さな茅の輪を腰に着けるというものでしたが、江戸時代初期に現在の形に変化したといわれています。

穢れの身代わりになる、紙でできた人形を海や川に流して身を清めるのも大祓の定番です。

まとめ

『禊』は、有名人などが不祥事を起こしたときなどに反省をし、復帰するまでの流れを指す言葉として、メディアで用いられることがあります。しかし本来の意味は、水で身を清める神事です。

『祓い』と混同されがちですが、祓いは自分の身に災難が降りかからないように祈願することなので、意味が異なります。禊や大祓などの行事は誰でも体験できるので、古くから続く日本文化に触れてみるのも良いでしょう。