堅実女子ニュース&まとめ 「事なかれ主義」ってどういう人の事を言う?

『事なかれ主義』とは、どのような意味なのでしょうか?隠された心理やデメリットも紹介します。自分自身だけでなく、上司の事なかれ主義の改善を促す方なども参考にして、居心地のよい環境を作るのに役立てましょう。

「事なかれ主義」の意味とは?

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『事なかれ主義』という言葉を聞いたことはあるものの、ちゃんと説明することができるか自信がない人もいるのではないでしょうか?そこで、まずは意味を解説します。

常に争いの回避を優先すること

事なかれ主義とは、どのような状況においても、『常に争いの回避を優先するようふるまうこと』です。

事なかれ主義者は、他人とのトラブルや衝突を避け、できる限り波風が立たないように過ごしたいと考えているのです。

感情的になることがあまりなく、言動も穏やかなため、協調性や場の空気を大切にしている人だと好印象を与えることも多いでしょう。

しかし、実際には周囲のためというよりも、『自分の地位を守りたい』『面倒なことに巻き込まれたくない』というような自己中心的な気持ちが強いようです。

事なかれ主義を貫く心理

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どうして事なかれ主義になってしまうのでしょうか?その理由を心理的な角度から見ていきましょう。

問題を解決する自信がない

まず挙げられるのが、自分の能力に自信がないことです。『トラブルを自分で解決する自信がない』という心理が、平穏な毎日を過ごしたいという気持ちにつながっているようです。

職場では何かとトラブルが起こるものですが、『何をどうしたらいいのか分からない』『自分に解決できるはずがない』という気持ちが強いため、できるだけ波風が立たないようにしたいと考えてしまいます。

ときにはトラブルを把握していても、自分が率先して解決する自信がないために、知らないふりをしてしまうこともあるでしょう。

責任を負いたくない

事なかれ主義には、『できる限り責任を負いたくない』という心理も隠れています。問題を解決する自信がないことや、うまく対処できなかったときに傷つきたくないという気持ちがあるためです。

特に、職場で上の立場になると、リーダーとしてチームをまとめるだけでなく、さまざまな責任が付いて回ります。たとえ自分ではなく部下のミスだとしても、上司としての責任が問われることも少なくありません。

そのため、目を背けて何事もなかったかのように振る舞うこともあるでしょう。

トラブルに巻き込まれたくない

『面倒なトラブルなどに巻き込まれたくない』という心理が働いているケースもあります。もちろん、好きこのんでトラブルに巻き込まれる人はいませんが、事なかれ主義者は人一倍トラブルを避けたいという気持ちが強いようです。

トラブルに巻き込まれると状況を改善する労力に加え、精神的に苦痛を感じたり、居心地が悪くなったりします。そのような状況を避けるために、平穏に過ごしたいと思うのです。

腑に落ちないことでも、他人と衝突するかもしれないリスクを避けるために、自己主張をしないこともあるでしょう。

事なかれ主義のデメリット

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よい見方をすれば協調性があるといえますが、マイナス面が多いのが現実です。どのようなデメリットがあるのでしょうか?

放置することで問題が悪化しやすい

事なかれ主義には、事を荒立てたくないために問題を放置することで、状況が悪化しやすいというリスクがあります。

様子を見ることで自然と解決する問題もあるかもしれませんが、多くの場合は放置していても解決には至りません。むしろ、どんどん状況が悪化してしまう可能性があります。

例えば、部下と取引先との関係が思わしくない状況に気付いていながら、面倒なことに巻き込まれたくないと放置してしまうことで、大切な取引先を失ってしまうことも考えられます。

また、部下から製品の不具合の可能性を指摘されていたにもかかわらず放置してしまい、会社の存続を揺るがす大問題に発展することもあるかもしれません。

仲間としての信頼関係が築けない

事なかれ主義者は、自覚している・していないにかかわらず、『責任を取りたくない』『傷つきたくない』という気持ちが強いため、人との付き合いに一定の距離を置く傾向があります。そのため、仲間としての信頼関係を築きにくいでしょう。

人によっては、和を乱さない『いい人』と思われるかもしれません。しかし、本音を言わず上辺だけの差し障りのない会話だけでは、一向に信頼関係を築けないでしょう。

また、『自分を守るのに必死』『心の内を明かさない人』という印象を持たれてしまい、敬遠されることもあるかもしれません。

事なかれ主義から脱却する方法

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『事なかれ主義を何とかしたい』という人に向けて、脱却するための心掛けを三つ紹介します。どれも日常生活で取り入れやすいものなので、少しずつ取り入れてみましょう。

「当事者」という意識を持つ

『自分が率先して動かなければいけない』というように、『当事者意識』を持つことが大切です。

そうすることで、つい見て見ぬふりをしてしまったり、極力関わらないようにしてしまったりすることを避けられ、責任感も生まれやすくなるでしょう。

それまで問題と向き合うことを避けてきたため、最初は勇気がいることかもしれません。しかし、解決方法は一つではなく幾通りもあるものですし、会社などの組織では仲間もいます。

自分がリードして問題解決に努めるとしても、必要であれば仲間のサポートを得ることもできるので、恐れずに正面から向き合ってみることが大切です。

ささいなことでも問題解決ができれば、成功体験として積み重なり、自信も増していくでしょう。

自分なりの意見を伝える

たとえ周囲と違っても、自分なりの意見を伝えましょう。事を荒立ててしまわないか不安になる気持ちもあるかもしれませんが、人それぞれ考え方や価値観は異なるものです。

職場などでは、よりよい会社にするためやより優れた製品を作るために、さまざまな意見を出し合って議論します。必要な自己主張であれば、険悪なムードになったり、周囲からの評価が下がったりするようなことはないでしょう。

たとえ意見が衝突したとしても、人と本音で向き合えば仲間意識が芽生え、信頼感も増し、心地よい人間関係が築けるのではないでしょうか。

失敗を過度に恐れない

誰でも失敗をしたくないと思うものですが、過度に恐れないように心掛けることが大切です。『自信がない』『失敗するに決まっている』とネガティブに考え過ぎず、ポジティブ思考を意識しましょう。

誰でも失敗することはありますし、失敗体験から学ぶことは多いものです。たとえ望むような結果にならなくても、『次がある』とポジティブに捉えるようにして、いろいろなことにチャレンジしてみましょう。

上司の事なかれ主義を改善したいときは

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上司が事なかれ主義だと、業務に支障をきたすこともあります。どのように改善を促せばよいのでしょうか?

周囲の目のないところで意見する

周囲の目があると意見を言いたがらない性格を理解し、人目のないところで話をするのが効果的です。違和感のないように2人で話せる状況を作れば、本音で向き合ってくれる可能性が高まるでしょう。

また、事なかれ主義者は争いごとが苦手なので、感情的にならずに優しい口調で話すことも大切です。

「みんなの意見なのですが」と前置きすることで、単なる個人的な意見ではないということが伝わり、改善してもらいやすくなるでしょう。

具体的な解決策を提示する

事なかれ主義の人は、それまで自ら問題解決に動いた経験が少ないため、いざ行動しようとすると何をどうすればいいのか分からない人も多いようです。そのため、こちらから具体的な解決策を提示することも大切なポイントです。

「みんなで話し合ったのですが、こういう方法はいかがでしょうか?」のように、やんわりと提案してみましょう。事を荒立てたくない性格なので、みんなの意見となれば行動せざるを得なくなります。

また、自ら考えて行動したことではないため、『責任を負わなければいけない』というプレッシャーも少ないことから、動いてもらいやすいかもしれません。

まとめ

事なかれ主義の人は、自信のなさや責任を負いたくないという気持ちなどが言動に影響しています。

問題を悪化させてしまうなどデメリットも多いため、事なかれ主義を脱却したい人は、『当事者意識を持つ』『自己主張をする』など紹介した方法を試してみましょう。

上司の事なかれ主義に悩んでいる人も、相手の性格を理解しうまく動かすことで改善を促せるかもしれません。