コロナ禍による外出自粛に、憂鬱な雨……。こんな時こそ、普段はなかなかできない「お金の勉強」にトライするのはいかがでしょうか。
難しい用語が飛び交う金融については、映画で学ぶのがおすすめです。今回はイケメン俳優たちの名演技を楽しめる、金融・ビジネス関連の映画をご紹介します。
マネー・トレーダー 銀行崩壊 (Rogue Trader)
ユアン・マクレガーが主演の『マネー・トレーダー 銀行崩壊 (Rogue Trader)』。デリバティブ取引で巨額の損失を出し、200年もの歴史があったベアリングス銀行を破綻させた人物の手記を元にした実録映画です。

主人公は、若手トレーダーであるリック・ニーソン。労働者階級の出身ながら、持ち前の話術で名門ベアリングス銀行に入社し、お金や名声を手にしていきます。出世して先物取引部門の責任者となりますが、部下のミスにより生じた損失を隠蔽しようとして巨額の損失を生んでしまい…。
お金を手にすることで人はどう変わってしまうのか、そしてお金にしがみつくことでなにが起こるのか――。お金に翻弄され、罪を重ねてしまう人間の愚かさを垣間見ることができます。
1998年頃の若き日のユアン・マクレガーが追い込まれていくトレーダーを熱演。当時行われていた「場立ち(証券取引所に集まる)」と呼ばれる人々による金融取引について学べますよ。
ザ・エージェント(Jerry Maguire)
トム・クルーズとレニー・ゼルウィガー主演の映画『ザ・エージェント(Jerry Maguire)』。
物語は、理想家のスポーツエージェントであるジェリー(トム・クルーズ)が会社を解雇され、唯一の共感者である事務員でシングルマザーのドロシー(レニー・ゼルウィガー)と独立するところから始まります。落ち目のアメフト選手ロッドも仲間に加わり、世の中を見返していく様子は爽快です。
普段あまり知る機会のない、大きなお金が動く“スポーツビジネスの内情”をのぞくことができ、非常に勉強になる映画です。恋人ドロシーとの関係の難しさなども描かれているので、退屈せずに鑑賞できますよ。
作中でロッドがジェリーに言った「Show me the money!(金を見せろ!)」というセリフがとても有名です。