堅実女子ニュース&まとめ 仕事や面接で使える、自分の印象を良くするポーズとは?事前の2分が勝負!

みなさん、「非言語コミュニケーション」とは何なのかご存知でしょうか?その名の通り、言葉以外で私たちが日常的に行っている、コミュニケーションのことです。今回は非言語コミュニケーションが自分のまわりの人に及ぼす影響や、自分自身に及ぼす影響についての、TEDトーク(※)で紹介された興味深いストーリーをご紹介します。

※TEDトークとは、ネットを通じて行なわれている、動画の無料配信プロジェクトのこと 。TEDが主催するさまざまなカンファレンスを配信している。

講義をするエイミー・カディさん。
Photo: James Duncan Davidson

人は言葉以外から色々判断している

「なんか最近、〇〇さんに避けられてる気がする。嫌われたのかな?」「〇〇くんと、また目が合っちゃった!もしかして私のこと好きなの!?」「〇〇部長は、いつもシャキッとしていて、自信に溢れていて素敵だな〜」

誰でもこのように、まわりの人を見て、色々な印象を持ったりしますよね。実はこのような「印象」は、主に言葉以外の、非言語コミュニケーションから受け取っていることが多いのです。

例えば、「Aさんに避けられてる気がする」というのは、Aさんに「嫌いです!」と言われた訳ではなく、目を合わせない、早く立ち去ろうとする、など、Aさんの態度から読み取っていることが多いですよね。よく目が合ったり、笑顔で接してくれる異性から、好意を持たれているかも?と感じたり、常に背筋をピンと伸ばしている部長は自信が溢れていると思ったり……。このように私たちは、他人の言葉以外の行動を、とてもよく観察しているのです。

“力”を表すジェスチャー

非言語コミュニケーションによる影響について、TEDトークの「ボディランゲージが人を作る」(原題“Your body language may shape who you are”)ではエイミー・カディさんが、とても興味深い講義をしています。アメリカ人のエイミー・カディさんは、ハーバード・ビジネス・スクール経営学准教授であり、社会心理学者です。エイミーさんは、すべての人に共通する、“力”に関するジェスチャーについて説明します。

例えば動物の世界では、力を誇示したい時などに、自分の体を大きく見せます。体を伸ばしたり、羽を広げたりして、“体を大きく見せる”、というのが“力を持っている”というジェスチャーの基本です。人間もまた同じことをする、とエイミーさんは語ります。確かに、“自分は偉いんだぞ”と見せたい人はイスにふんぞり返ったりします。背中を縮めて体を小さくすることで、“偉いんだぞ”と見せようとする人はいないでしょう。

自分にパワーがあると感じている時や、そう見せたい時には、体を大きく広げ、自分を弱く感じたり、弱く見せたい時には体を小さくする、というのは動物にも人間にも当てはまる、古くからある普遍的なジェスチャーだそうです。盲目に生まれた人も、嬉しい時は手を広げてガッツポーズをするとのこと。誰に習った訳でもなく、自然に行うジェスチャーというものがあるのです。

力を見せようとすると、こんなジャスチャーに…

非言語コミュニケーションが自分自身に及ぼす影響

エイミーさんによると、非言語コミュニケーションは、自分以外の人だけではなく、自分自身へも影響を及ぼすとのこと。これは具体的に、どういうことなのでしょうか?

エイミーさんは2種類のホルモンに注目しています。ひとつは、気力ややる気のホルモンである「テストステロン」と、ストレスを感じた時に分泌される「コルチゾール」というホルモン。

このホルモンと非言語コミュニケーションに関して、実験を行いました。内容は、2分間だけ「力強いポーズ」か「無気力なポーズ」のどちらかを行ってもらい、その前後の唾液中のホルモンをチェックするというもの。「力強いポーズ」とは、手を頭の後ろに組んでイスにのけぞったり、腰に手を当てて仁王立ちしたり…というもの。逆に「無気力なポーズ」は、腕を組んで背中を丸めて座ったり、首に手を当ててうつむいたり…というもの。

その結果、「力強いポーズ」の人たちは、気力ややる気のホルモン「テストステロン」が20%増加し、「無気力なポーズ」の人は逆に10%減少するという結果が。そしてストレスホルモンの「コルチゾール」の方は「力強いポーズ」の人で25%の減少し、「無気力なポーズ」では15%の増加が見られました。このように、たった2分間でも、体の外側であるジェスチャーを変えることは、体の内側にまで影響を及ぼすことが分かったのです。

面接に受かる可能性も?

エイミーさんは、もうひとつ他の実験も行いました。それは、「力強いポーズ」もしくは「無気力なポーズ」を事前に2分間行った人に、面接を受けてもらう、というもの。この実験では、終始、無表情に徹する面接官による面接を受けます。面接でずっと無表情にされるのは、難しい質問をされたりするよりストレスがかかることですよね。

そんな面接を受ける人の動画を数人の人に見てもらい、その中から誰を採用したいか聞きました。すると全員、「力強いポーズ」を事前に行った人を指名したのです。もちろん、誰がどのポーズをしていたのかは知りません。このような実験結果から、エイミーさんは、ジェスチャーやボディランゲージが自分自身やまわりの人に及ぼす影響について説明します。

エイミーさんが実体験から学んだこと

エイミーさんが、このようなジェスチャー・ボディランゲージに興味を持ったのには、エイミーさんの実体験によるものでした。実はエイミーさんは19歳の時に大きな事故に遭い、そのせいでIQがガクンと下がってしまったのだそうです。それはその後のエイミーさんの人生に大きな影響を及ぼすことに……。

エイミーさんの過去や、ジェスチャーが及ぼす影響についての詳しいストーリーを知りたい方は、ぜひTEDトークの無料動画を見てみてください!

エイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」(原題“Your body language may shape who you are”)の動画はこちら!

力強いポーズをするエイミーさん
Photo: Ryan Lash

姿勢を変えるだけで体の中のホルモンまで変わるなんて不思議ですよね。筆者もこの動画を見てからは、大事なミーティングなどの前には「力強いポーズ」を取るようにしています。2分でできるライフハックをお試しあれ!

アイキャッチ画像:James Duncan Davidson

取材・文/まなたろう

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