現在開催中の東京オリンピックでも、日本の気候が多くの選手を苦しめています。実際に、世界ランク2位のダニール・メドベージェフをはじめとするテニス界のトップ選手たちが高温多湿下でプレーすることの危険性を指摘し、気温の低い夕方や夜間への試合スケジュール変更を求める一幕も……。
日中は強い日差し、夜間はムシムシとした熱帯夜が続き、カラダへの負担も大きいですよね。今の時期に使える英語フレーズとして、今回は、夏バテや熱中症予防などに関するものを学んでいきましょう。

「夏バテ」って英語でどう言うの?
夏の暑さによる、寝不足や食欲不振を経験したことのある人は多いと思います。日本では暑さによる体調不良を総称して「夏バテ」と呼びますが、英語圏には実は同じ意味をもつ言葉はありません。
熱疲労を意味する「summer fatigue」や「summer lethargy」、熱中症を意味する「heat related-illness」という言葉はありますが、日常的な会話においては“暑さによってどんなことが起こっているのか”を具体的に表現するのが一般的です。
例)
I don’t feel like doing anything because of the hot weather.
(暑さのせいで何もしたくない)
I get tired easily because of this heat.
(この暑さのせいですぐに疲れるんだ)
夏バテで起こりやすい症状、英語で言えますか?
夏バテになると、カラダにさまざまな不調が現れます。
「海外で夏バテになって病院に駆け込んだものの、症状を説明できない……」なんて事態にならないよう、夏バテで起こりやすい症状&英語フレーズもチェックしておきましょう。
Languor (元気がない)
Loss of appetite(食欲不振)
Dizziness(めまい)
Headache(頭痛)
緊急時でうまく説明できないときには
「I’m not feeling well」
というだけでもOK。調子が悪い、気分が悪いと十分伝わります。
夏バテには紫外線も影響しています。
紫外線は日本では「UV」と言われますが、英語では 「Ultraviolet」です。略して日本のように「UV」といっても通じます。
強い紫外線は肌荒れやシミ・そばかすの増加といった肌トラブルの原因になるだけでなく、夏バテにも大きく影響しています。日傘や帽子を使うなどして、しっかりガードしてくださいね。
次のページでは熱中症に関するフレーズをご紹介します。