『お湯ポチャレシピ』の準備
今泉マユ子氏が名付けた『お湯ポチャレシピ』は、その名の通り、袋ごとお湯にポチャンとするだけで出来てしまうレシピ。災害時に楽ということは、普段も楽にできるということ。今泉氏自身が怪我をして、あまり動けなかった時にも、『お湯ポチャレシピ』で凌いだのだそうです。まずは『お湯ポチャレシピ』に必要な物を準備しましょう。
高濃度ポリエチレン袋
『お湯ポチャレシピ』に必須の『高濃度ポリエチレン袋』。高密度ポリエチレン製と表示されているもの、もしくは湯せん調理可と明記されているものなら、お湯に入れても安全とのことです(そうでないものだと調理中に熱で袋が溶けてしまう場合がありますのでくれぐれもご注意)。
袋に入れたままの調理なので、鍋のお湯が汚れないため、何度でもくり返し使うことができます。高密度ポリエチレン製のポリ袋は、スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストア、100均などでも購入ができるそうです。

鍋にお皿を敷く
調理する際には、鍋底に袋がついてしまわないように、鍋にお皿を敷きます。鍋の底は熱くなりやすいため、熱でポリ袋に穴があかないようにするためです。袋に穴が空いてしまうと、せっかくの『お湯ポチャレシピ』が台無しになってしまうので、お皿を忘れないように…。お皿はなるべく陶器がおすすめです。
3つの『お湯ポチャレシピ』を作ってみた!!
今回のイベントでは、3種の『お湯ポチャレシピ』が紹介されました。ご飯、キーマカレー、お味噌汁の3つです。料理は得意とは言えない筆者も、『お湯ポチャレシピ』を実践してみたいと思います!

鍋にお皿を入れて、ポリ袋が底につくのを防ぎます。
まずはご飯!

- 米 75g(半合)
- 水 100ml
- ポリ袋
- 容器
材料をすべてポリ袋に入れる。空気をできるだけ抜き、根元からネジネジする。作り方のすべてに共通するポイントとして、「真空調理にしたいため、なるべく袋の空気は抜き、開封しやすいように、上の方で結ぶ。」とのことです。お米は水を入れた鍋に入れ、沸騰したら中火にして20分。10分蒸らして完成だそう。



ご飯の様子を見ながら次の料理へ…
2品目はキーマカレー
用意するものは下記の食材。

- 大豆のお肉 ミンチ レトルトタイプ 1袋
- ミックスビーンズ 1袋
- コーン 1袋
- おろしにんにく、おろししょうが、コンソメ 各小さじ½
- カレー粉、ケチャップ 各小さじ1
- 水 ¼カップ
- 塩 少々
おろしにんにくとしょうがは、なかったのでナシで!カレー粉もなかったので、カレールー1粒で代用!今泉先生も「ある物で調理してください」って言ってたし、何より災害時はある物でしか調理できないんだから……!と言い訳しながら作ります。ちなみに、使用した1粒ごとに分かれているカレールーは『グリコ プレミアム熟カレー中辛 』。1粒毎に分かれていて、一人暮らしには便利なのです。


大豆ミート好きの筆者ですが、自分で調理したことはないので初めて大豆ミート料理をします。なんだか不思議な匂い…。何かの植物のような…。


全部を袋に入れてモミモミ。結んで、沸騰したお湯にポチャン。キーマカレーは10分で完成とのこと。
3品目お味噌汁
用意したものはこちら。

- 乾燥野菜 大さじ1
- 料亭の味 フリーズドライ 粒みそ 大さじ1
- 水 1/4カップ

全部を袋に入れてモミモミ。結んで、沸騰したお湯にポチャン。5分で完成。
3袋が入ったお鍋は、こんな感じ。

筆者は料理はアバウトなので、ご飯の調理時間だけチェックしてて、他のふたつは適当です。ご飯ができる時間に全部を引き上げ、開封〜

えっ!なんかいい匂い!



本来はそのまま食べられるのですが、内容が分かりやすいようにお皿に盛ってみました。

感想
どれも美味しかったです。キーマカレーはお豆がホクホクしていて、大豆のお肉のミンチも入って満足感…!お味噌汁は、お野菜の甘味が感じられました。1番びっくりしたのは、ご飯のクオリティです!普段の炊飯器のよりも、しっかり粒立ちごはんで美味しかった…。ポリ袋でこんなに調理できるなんてすごい!洗い物も出なくて楽!

実勢価格:約192円(税込)

実勢価格:約582円(税込)
防災レシピは普段から実践しておくことで、いざと言う時に思い出しながらササっと作れるのだそう。調理が大変な時でもこれならできそうです。ぜひお試しください!
マルコメ防災食
https://www.marukome.co.jp/news/topics/detail/20180830/
取材・文/まなたろう