堅実女子ニュース&まとめ ロングセラー「銀河高原ビール 小麦のビール」のラベルはシカじゃなかった!

夏バテ気味のお体においしく沁み入るクラフトビール。味はもちろんですが、素敵な動物ラベルのビールをご紹介します。今回は1996年からのロングセラー「銀河高原ビール 小麦のビール」のナゾの生物に迫ります。

創業の地で飼われていたトナカイ

 「銀河高原ビール 小麦のビール」のラベルはトナカイでした。

ヴァイツェンとはドイツの白ビールのこと。フルーティでマイルドな味わいが特徴。

「銀河高原ビール」は1996年、岩手県沢内村(現・西和賀町)に誕生したブルワリーです。25年も前になりますが、当時“地ビール解禁”が大いに注目されていた時代です。

この淡いブルーの缶を、スーパーなどで目にしている方も多いでしょう。ラベルには白い動物のシルエット。筆者は1996年から飲んでいますが、ずーーーっとシカだと思っていました。なぜシカなのか、銀河高原ビール広報の渡部翔一さんに聞きました。すると…。

「トナカイなんです」というお答え。

え? なぜトナカイなのですか?

「創業の地でトナカイを飼っていたそうです。創業当時、醸造所の近くに銀河高原ホテルというホテルも建て、そこで銀河高原ビールを飲むこともできました。そのホテルの観光用に敷地内にトナカイが飼われていたそうです」

銀河高原ホテル。心惹かれる響きですが、残念ながら2017年に閉館しています。

「銀河高原ビールはもともと宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をイメージして名づけられました。銀河高原は実在しませんが、ヴァイツェンビールの白い濁りを高原の星空に見立てて不思議さやロマンのあるビールを造ろうという思いが込められています。その不思議で幻想的な象徴として選ばれた動物がトナカイだったのです」

旧沢内村は、宮沢賢治のふるさと花巻より西の山間部にあります。銀河鉄道は今も走る花巻と釜石を結ぶJR釜石線がモチーフではと言われています。創業の地では、夜になれば銀河(天の川)が美しく見えるのかもしれません。ヴァイツェンの白濁した色が銀河を連想させるかもしれません。そこにトナカイが歩いていてもおかしくない…? 

トナカイは寒冷地のツンドラ地帯に生息し、野生のトナカイは日本には生息していません。トナカイというのはアイヌ語から来ていて、英語ではReindeer、特に北米ではCaribouです。分類的には偶蹄目シカ科に属するので、「シカ」もあながち間違いではないようです。

ちなみにラベルのトナカイはオスですか? メスですか? という愚問に対しては、

「特に決めていませんが、トナカイはオスもメスも角が生えるそうです。みなさんのご想像で楽しんでいただければ」(渡部さん)ということでした。

勝手ながら筆者には、『銀河鉄道の夜』のジョバンニがトナカイに化けて、親友カンパネルラを思って空を見上げている姿に見えます。みなさんにはどんなトナカイに見えますか? 

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