堅実女子ニュース&まとめ シェアハウスの同居人が新型コロナに感染したら?「誰が家を出るべき!?」問題発生

わたしは濃厚接触者!?

同居人が新型コロナウイルスに感染するなんて… 。

グループラインに送られてきたメッセージは佐代子さんからでした。

「発熱したのでPCR検査を受けた」

そのことが謝罪とともに記されていました。

美咲さんは、会社で感染者が出て「消毒のため帰宅してください」「明日は出勤しないで」と全社員に向けたメールが送られてきたことはありましたが、友人や知人に感染者が出たのは初めてでした。恐怖に襲われ、頭が真っ白に。他の二人に連絡を取ると、早苗さんとミドリさんも同じように驚きを隠せない状況でした。どうすればよいのかわからないまま、3人とも自室からは出ずに、LINEで不安を吐露しあって朝を迎えました。

そして翌日、「陰性であってほしい」との願いもむなしく佐代子さんは陽性と判定。

そうなると、同じ屋根の下で暮らしている美咲さん、早苗さん、ミドリさんは濃厚接触者になるのでしょうか。その日すぐには判定されず、後日に持ち越しとなりました。

国立感染症研究所感染症疫学センター「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的な疫学調査実施要領」において定義されている濃厚接触者は以下の人たちです。

・患者(確定)と同居あるいは長時間の接触(社内・航空機内等を含む)があった者

・適切な感染防護なしに患者を診察、看護もしくは介護をした者

・患者の気道分泌液もしくは体液などの汚染物に直接触れた可能性のある者

・手で触れることのできる距離(1メートル)で、必要な感染予防なしで患者と15分以上の接触のあった者

美咲さん、早苗さん、ミドリさんは保健所にこれらのことを電話で聞かれ、判断されることになりました。また、佐代子さん自身ももちろん聞き取りを受けます。

結果として、美咲さん、早苗さん、ミドリさんは濃厚接触者とは判定されませんでした。また、佐代子さんも発熱等があったものの軽症のため、入院せず療養することになりました。しかし、ここで問題が。この場合、シェアハウスに残るのは佐代子さんでしょうか。それとも美咲さん、早苗さん、ミドリさんなのでしょうか…。

このことは、3人の間ですでに話題になっていました。美咲さんは実家に帰っても仕事ができますが、早苗さんとミドリさんは地方出身者です。また、美咲さんが実家に帰ったとしても、家族への影響も気になります。

結論から言えば、佐代子さんはホテルの空きが出たのでそこで療養生活を送ることができました。しかし、実は佐代子さん、リモート疲れのストレスから、深夜に営業しているバーに通っていたことが判明したのです。

早苗さんは勤務先の大型商業施設でクラスターが発生しましたが、出勤せねばならない状況でした。美咲さんはリモート疲れを感じてはいましたが、早苗さんの状況を思うと、そんなことは言っていられない気がしました。新型コロナウイルスの感染拡大が不幸をまき散らしているような感じでした。かといって、佐代子さんが夜な夜な出かけていることをほかのメンバーが注意できたかといえば、それも難しかった、と美咲さんは感じているといいます。

シェアハウスは疑似家族? 家族間感染と同じ問題が

デルタ株の流行により、家族間での感染も急拡大している昨今。美咲さんのようになかばドライな関係を築いているシェアハウス生活でも、誰か一人の油断で住人全員が感染の危機にさらされることがあります。もっと家族的に密着して生活しているシェアハウスであれば、なおさらです。

今回の事例では、佐代子さんがホテル療養できたことにより、ほかの3人の居住が守られました。しかし、ホテルに空きがなければ感染者を外に出すことは難しいでしょう。家族なら感染者も含めて同じ家で何とか生活しようと努力するところですが、家族でなければなかなかそうはいかないかもしれません。

都会の新しい暮らし方として注目を浴びてきたシェアハウス。多くのシェアハウスでは、入居までの体温検査など審査が厳しくなったり、共用部の清掃を徹底するなど感染症対策がとられていますが、新型コロナウイルスの感染拡大による働き方の変化とともに、その在り方、暮らし方も変わっていくのかもしれません。

文/近藤とも

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