朱莉さん(30歳・仮名)は大手企業に勤める会社員。会社には常にお菓子が置かれており、元々太りやすい朱莉さんは、体型キープのために日頃から自分を戒めていました。
そんな中、新型コロナウイルスの流行により、会社はリモートワークへ移行。最初はお菓子の誘惑もなく「ラッキー」とさえ思ってましたが、自粛の日々はストレスが溜まってしまい、なかなか辛いものだったそう。
イライラを今まで我慢していた“食”へとぶつけてしまい、なんと彼女は4ヶ月で15キロも増量してしまいました。久しぶりに会った彼氏は、その姿を見た瞬間に別れ話…。ここでようやく、朱莉さんの消えかけていた美意識が取り戻されていくのですが…。【前編】はコチラ。
見た目重視の彼に、太ったらフラれた
「そもそもWくんと付き合ったきっかけって、私のルックスが好きと言われたからなんです。出会ってソッコー『顔が超タイプ!』とアプローチされ、勢いで付き合った感じ。浮気しても絶対に戻ってきたのって、結局見た目の部分だけなんですよね。
顔が好みだからキープしておくか、くらいの感覚だったのかもしれません。だから太った私はもう用ナシになったんでしょうね。分かってはいたけど現実を突き付けられたら悔しくて仕方がなかったです。『もう今日から痩せてやる!』と、急にダイエット熱が湧き上がりましたね」
増えた体重を元に戻すべく、朱莉さんはサボッていたフィットネスクラブに再び通い始めます。緊急事態宣言後は営業も再開していましたが、彼女自身面倒くさがって全く足を運んでいなかったとか。
動いてみると自分の身体の重さをようやく実感でき、以前と同じ動きができなくなっていたことに愕然。急に太ったことの恐ろしさを覚えたと言います。
「まず今まで着ていたウェアがパツパツで(笑)。鏡に映る姿を見て本気でヤバイと思いましたねぇ…。お菓子をメインに食べていたので、お腹や太ももにたっぷり肉がついちゃって、動くのにもめちゃくちゃ邪魔でした。
自分自身への不便さを覚えたからか、この日からあまりお菓子に手が伸びなくなったんです。もちろん食べたい気持ちはあるんですけど、また口にしたらもっと動きづらくなるよな、と冷静に考えられるようになりまして。
やっぱり身体を動かすことは大事だと改めて思いました。脂肪燃焼だけでなく、“動けなくて不便な自分”を目の当たりにしたら確実に我に返りますよ(笑)。やっぱりのびのびとスムーズに動きたいですからね」
家でもYouTubeのエクササイズ動画を参考に、スキマ時間を利用して体を動かす日々。彼女曰く「座っているままの時よりも、明らかにメンタル面の調子が違う」のだそう。
「全身がほぐれたり運動をすると、気持ちが前向きになるから不思議なものです。やってる最中はキツくても終わった後の爽快感がスゴイ。あれだけ動きたくなかったのに、習慣づけると逆にじっとしているのが気持ち悪くなったくらいです」