堅実女子ニュース&まとめ ローンを抱える高齢両親と実家暮らしの独身女子が、コロナ禍を機に婚活に挑戦したら【前編】

「かなり焦った気持ちで婚活を始めたんですよ。私より親が必死でしたけど…。現実はそう甘くない。みんな考えることは同じですよね」

そう静かに語るのは、派遣社員として働く愛子さん(仮名・33歳)。仕事はコールセンターのスタッフであり、その歴は約10年。派遣として様々な職場を渡り歩きながら、同じ仕事を続けています。

愛子さんは埼玉県にある実家で暮らしており、1人暮らしの経験はナシ。20代中盤の時に付き合っていた彼氏と別れて以来、恋愛はご無沙汰だそう。

「このまま結婚せず実家で暮らすのもいい」と考え始めていたようですが、新型コロナウイルスの襲来により考えが一変。ある日突然、焦燥感に駆られたと言います。

コロナ禍、高齢の両親、独身…急に不安に襲われて

「新型コロナが流行り始めた頃は、仕事のシフトがごっそり削られました。当然お給料は下がるし、家にいる時間が増えてもすることがありません。けどこの時点ではそんなに焦った気持ちはなく、家でダラダラしてました。親に小言をメッチャ言われましたけど気にせず、むしろ休めてラッキーくらいに考えていました。

でも、緊急事態宣言に入ったら更にシフトが削られて。月の半分は休みになってしまったんです。ウイルスへの恐怖感も増すばかりで、さすがに楽天的な私も不安な気持ちが大きくなっていき…。精神的に落ち着かない日々が続いていたんですよね。どこか心が寂しいと言いますか」

定年退職後パートとして働いている両親。実家暮らしの自分。愛子さんは現在の状況に対して深く考えるようになったとのこと。

「私は遅くに生まれた子供だったので、両親はすでに定年退職しています。でも、家のローンが残っているので2人ともパートをしているんです。それに加えて私は恋人もおらず、派遣社員。

新型コロナが来るまで気づきませんでしたが、ああいったウイルスが流行ると親子共倒れになる可能性も高いんですよね。特にうちは金銭面で…。実際両親もシフトを削られていましたから、緊急事態宣言中はもう家の中がとにかく暗く、全員でお葬式みたいな感じになってました。

ただ今置かれている状況は本当にヤバいから、何かを変えなきゃ。そう思っていたところ、ちょうど母と話す機会があったのです」

お母さまからは将来のこと、今後の仕事のことなどを聞かれたとか。当然恋愛や結婚の話もあったようで、愛子さんはここで婚活を強く意識し始めます。

「正直このまま実家でぬくぬく暮らしたかった思いはありますが(笑)、親の顔を見ていたら安心させてあげたい気持ちが大きくなりました。一人っ子だから色々心配ですし、いつまたこんなウイルスが流行するか分かりません。

母と話し合った結果、こんな状況下だけど婚活を始めることになったんです。『愛子ちゃんにもそろそろ良い人が必要よ』と言われ、それは父も深く頷いていましたね…。普段から結婚に関して、せかされることもなかったんですけど、心の奥では2人とも“そろそろ”って思ってたみたい。今までそれに全く気づかなかったので、ちょっと申し訳ない気持ちになりました」

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