堅実女子ニュース&まとめ 好感度をアップさせる「手紙の結び」とは?ビジネスで使える例文も

相手と良好な関係性を保つために、手紙を書くときは書き方のルールを把握しておきましょう。中でも、気遣いをしたためる『手紙の結び』は、相手に合わせた言葉を選ぶ必要があります。状況別に手紙の結びの例文を見ていきましょう。

手紙は「結びの挨拶」で終わる

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手紙には基本構成があり、それに沿って書くことでまとまりのある内容になります。『末文』に書く『結び』について、詳しく見ていきましょう。

手紙の基本構成と結びの役割

手紙はただ用件を書くだけではなく、挨拶や相手への気遣いを添えることがマナーです。基本構成に従って書くことで、読みやすい上に感じのいい内容になります。

手紙の基本構成は、『拝啓』『謹啓』などの『頭語(とうご)』から始め、『主文』で本題である用件や目的を伝えます。『末文』で挨拶や気遣いを表す『結び』を書き、『後付』で手紙を作成した日付と差出人、宛名を書きます。

相手に対する気遣いを表現したり、今後の発展を祈ったりと、 『結び』にはさまざまなバリエーションがあります。上手に『結び』をしたためることができれば、手紙の印象がよくなるでしょう。

相手・場面・季節に合わせて使う

『結び』をあまり長い文章にしてしまうと、最も伝えたい『主文』の内容がぼやけてしまいます。簡潔かつ印象が良くなるよう、文量も意識してください。

手紙は古くからある文化のため、さまざまな慣用表現があります。『結び』にも相手や場面、季節によって決まり文句があるため、ふさわしいものを選んで使いましょう。

ビジネスシーンで使える結びの挨拶

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手紙の結びは、相手に対してどのような気遣いをするかで考えましょう。内容別に具体例を紹介します。

会社の繁栄や相手の活躍を願う

お祝いや挨拶の手紙を書くときの結びには、相手の繁栄を祈る言葉を添えましょう。『末筆ながら』や『末筆ではございますが』を用いると、結びの書き出しがスムーズです。

会社へ向けた言葉としては『ご繁栄』や『ご発展』、同じ意味の『ご隆盛』が使えます。人に向けた言葉には、清々しく喜ばしいという意味の『ご清祥』や、相手の健康を願う『ご健勝』がふさわしいため、覚えておきましょう。

・貴社のますますのご隆盛をお祈り申し上げます。

・貴社のより一層のご繁栄を祈念いたします。

・皆様のご清栄を心よりお祈りいたします。

関係性の維持を願う

今後も関係性を維持したい相手に出す手紙には、その旨を伝える表現がふさわしいでしょう。結びに今後も取り引きを願う言葉や、指導を乞う言葉を使うことで、相手に気持ちを伝えることができます。

ビジネス手紙の結びとしてよく使われているのは、相手からの指導や応援を乞う『ご指導ご鞭撻』です。 相手からの好意に感謝を示す『ご高誼(ごこうぎ)』や、お世話になっていることを丁寧に表した『ご高配(ごこうはい)』なども使えます。

よく見かける『ご愛顧』も結びに使えますが、注意が必要です。目をかけるという意味ですが、『ご愛顧』には経済的な意味が含まれています。自社にお金を払ってくれている取引先のみに使いましょう。

・今後ともご高誼賜りますようお願い申し上げます。

・今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

・引き続きのご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

用件を結ぶ

急ぎの連絡や挨拶の手紙の場合、用件を締めくくる内容の結びを書きます。急ぎで伝えたい主文の内容をぼやけさせないために、通常の手紙よりも簡潔に結びを書くよう心がけましょう。

用件を結ぶ場合、踏むべき手続きを省略したという意味の『略儀』が使われます。ここでの踏むべき手続きとは対面を指しており、『略儀ながら』は、お会いしてお伝えすべきですが、という意味です。『書中』という言葉もよく使われ、こちらは手紙や文書の中という意味です。

・略儀ではございますが、書中にてご挨拶申し上げます。

・取り急ぎ書中にてご連絡いたします。

・甚だ略儀ながら、まずは書中を以ってお祝いとさせていただきます。

友達や親しい人に使う結びの挨拶

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ビジネスシーンだけではなく、プライベートで手紙を書くときも、結びをしたためましょう。気遣いを伝えることで、好感を持たれる仕上がりになります。

相手の健康や幸福を願う

手紙を書くような間柄の友達や親しい人には、元気で過ごしていて欲しいものです。手紙の結びに気持ちを込めて、相手の健康や幸福を願う文章を添えましょう。

ビジネスシーンと同じく慣用表現もあります。しかし、親しい関係ならではの気遣いを表現したり、名前を入れたりすると、相手に寄り添う結びになって喜ばれるでしょう。

・お体を大事にお過ごしくださいませ。

・○○さんが健やかに過ごせますように。

・楽しい毎日をお祈りしています。

・○○さんが試験に受かりますように。

伝言を頼む

手紙を出す相手と家族ぐるみの付き合いをしている場合や、共通の知り合いがいる場合は、相手に伝言を頼む形で結びを書くことができます。この場合、相手にとって身近な存在で、手間がかからない程度の内容にしておきましょう。

また、相手に伝言を頼むだけではなく、自分が共通の知人から承った伝言を書くこともできます。

・ご家族様へよろしくお伝え願います。

・皆様にご伝言くださいませ。

・父からもよろしく申しております。

・〇〇さんによろしくって伝えておいてね。

・〇〇さんがまた遊ぼうって言ってたよ!

季節感溢れる結びの挨拶

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季節を感じさせる言葉を添えることにより、結びに彩りが加わります。季節の表現を入れる場合は、『季節の挨拶+気遣う挨拶』という作りにするのが基本です。

春の結び

春に手紙を出すときは、新しい始まりを感じさせる結びをしたためましょう。『早春』や『陽春』『桜』などを使うと暖かなイメージになります。『新年度』やゴールデンウィークを指す『連休』など、春の行事を表す言葉を使用するのも美しい結びです。

・早春の折、貴社の更なるご発展をお祈り申し上げます。

・新年度を迎えられお忙しいことと存じますが、今後共ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

・桜便りも伝わる今日この頃、どうぞお元気でお過ごしくださいませ。

・連休が近づいてきましたね。○○さんにとって楽しい休暇になりますように。

夏の結び

夏は『暑熱』や『酷暑』を使い、暑さで体調を崩さないように気遣うとスマートです。『夏季休暇』や『熱帯夜』など、夏の行事や暑さを連想させる言葉を結びに使っても、季節感が出ます。

なお、8月は夏真っ盛りのイメージですが、立秋を過ぎると暦の上では秋です。手紙を書く場合は、暦の上ではもう秋であることと暑いこと、両方に触れるとよいでしょう。

・暑熱厳しき時節、何卒ご自愛ください。

・酷暑耐え難き折、体調を崩されませぬようお祈り申し上げます。

・夏季休暇の予定は立てましたか?お互い楽しく過ごしましょうね!

・立秋を過ぎたものの、熱帯夜が続きます。夏バテにはくれぐれもご注意ください。

秋の結び

秋は夏の疲れが出やすい上に朝晩が冷え、長雨が多い季節です。『秋冷』や『秋雨』を結びに盛り込むとよいでしょう。過ごしやすい季節でもあるため、『食欲の秋』や『行楽の秋』などを使い、楽しく結ぶこともできます。

・秋冷の折、何卒お身体をおいといください。

・秋雨の折、ご自愛専一にてお願い申し上げます。

・食欲の秋ですね。お互い太らないように気を付けましょう!

・行楽の秋がやってきました。有意義にお過ごしくださいませ。

冬の結び

冬は新年を意識した内容の結びを使います。年末であればよい新年を迎えられるように、年始であれば新年の挨拶をしたためましょう。

また、寒さが厳しく、風邪をひきやすい季節でもあります。『酷寒』や『厳寒』など厳しい寒さを表す言葉を使い、体調を気遣う結びにすることも可能です。

・来年もご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

・本年も変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

・酷寒の折、風邪など召されませぬようお気をつけてお過ごしください。

・厳寒の候ではございますが、くれぐれもご自愛ください。

まとめ

手紙は『頭語』から始め、『主文』で用件や目的を伝えます。『末文』で締めくくり、『後付』で作成日と差出人、宛名を書くというのが基本構成です。

締めくくりの末文の中に、挨拶や気遣いを表す『結び』を書くことにより、印象のいい手紙になります。『結び』は手紙を書く相手や場面、季節に合わせて使い分けましょう。

ビジネスシーン向けの手紙の結びは、会社の繁栄や相手の活躍、関係性の維持を願うものと、用件を結ぶものがあります。親しい間柄の人に宛てる手紙の結びは、相手の健康や幸福を願うものと、共通の知人に伝言を頼むものです。

結びで相手に対する気遣いを表現することで、スマートに手紙をしたためることができます。