堅実女子ニュース&まとめ 人気キャスターの妻は、産後112日間で亡くなった……残酷な運命と愛の記録

関西の人気テレビキャスター・清水健さん(39歳)の著書『112日のママ』(小学館)が話題です。これは、長男を出産後、たった112日で亡くなった妻・奈緒さん(享年29歳)との家族3人の物語。清水さんから見た“妻がガンになり、余命いくばくもない”という絶望的な状況から、夫婦愛のみならず、家族、仕事、仲間などについて書かれています。

清水さんは、2001年に讀賣テレビに入社してから、多くの人気番組を担当し、現在は『かんさい情報ネットten.』のメインキャスター。また、大阪マラソンに3年連続出場するなど、スポーツマンでも知られています。

そんな、清水さんは、2013年にスタイリストの奈緒さんと結婚。報道番組のメインキャスターというプレッシャーを受けながら、ハードな仕事に追われる彼に「清水さんが抱える重~い荷物は、私が半分。ニッコリ担ぎます」と励ましてくれるなど、奈緒さんの強く優しいところに清水さんは魅かれたそうです。

結婚後、ほどなくして妊娠も判明。幸せに包まれた人生がスタートしたと思った瞬間、奈緒さんの乳房にしこりがあることがわかり、彼女は乳がんだと診断されます。

清水夫妻に迫られたのは、残酷な運命の二者択一。出産を諦め、乳がんの治療に専念すれば、奈緒さんが生きる可能性は高くなる。しかし、出産すると決めれば、妊娠を継続しながらの治療になるので、奈緒さんが命を落とすことす確率が上がる。

これ対して、彼らは3人で生きることを決断します。つまり、妊娠を継続し、出産することを決めたのです。それから、奈緒さんは妊娠と並行しながらがんの治療を続けます。しかし転移のスピードは予想以上速く、全身を病魔が蝕みます。無事、出産したものの、体力が低下、抗がん剤が打てなくなり、薬の副作用で口の中が口内炎だらけになって歯を削る……それでも、夫に心配をかけまいとして、気丈に振る舞う。そんな奈緒さんのけなげな優しさと、ひたむきな愛、そして病と闘う妻に伴走する清水さんに涙が止まらなくなります。

 

この信頼関係と愛、そして闘病の苦しみがこの著作ではシンプルな言葉で語られており、当たり前の日常の中ではなかなか気が付かない人生の本質がわかります。それは、愛する人のすべてを受け入れること、そして全力で守ること。

『112日間のママ』は、魂が揺さぶられるほど、生への讃歌を感じ、生きる力が奥底から湧いて来るはず。そして世界に対して、優しく強い気持ちになれる。心が弱っている人こそ元気がもらえる名作です。

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関西の人気キャスターの妻は、生後3か月の息子を残し、たった1年9か月の結婚生活で亡くなる。その闘病と夫婦愛の記録。『112日間のママ』1404円(小学館)