堅実女子ニュース&まとめ 離島にプチ移住、っていいかも! ドキュメンタリー映画『夫とちょっと離れて島暮らし』

まぶしい夢の世界のような島の生活

人口約1000人、島にはコンビニもスーパーもありません。でも「たばこ」と書かれた旗がひるがえる商店があって、夕方になるとおっちゃんたちがコップ持参で集まって飲み会が始まります。

真っ青な海はいつでもすぐそこにあって、ウミガメが泳いでいたり、夕陽でまっかっかになったりします。

真っ白い砂浜でマムさんが、まだ歩きはじめたばかりの小さな子どもと遊んでいる場面も出てきます。

こんなところで子育てするって、どんな気持ちなんだろう? 想像してうっとりしました。お受験とかママ友との確執とか、なんやそれ? って感じ? ものすごく遠いものに思えることでしょう。それはどう考えても、東京近郊や地方都市でのそれとは違うものになりそうです。

それで近所を歩いているとみんなが知り合いで、声を掛け合い、ちょっとした言葉を交わします。

引っ越してきた人がいれば歓迎会、小学校を卒業した子が島を出ていくときは送別会を開き、住民のみんなで集まって、飲んだり食べたり歌ったり踊ったりして楽しみます。

えっこれ現代の日本??? なんどもそうして、別世界の遠い出来事を眺めているような気にもなりました。

例えば『ちびまる子ちゃん』とはもちろんぜんぜん違うけど、ちゃずさんマムさんヘイ兄ら、心惹かれるキャラクターが続出する架空の世界のよう。

それはコロナ禍で一変したわれわれの日常からはあまりに遠く、もちろん島だってそれと無縁のはずはないのですが、ここではないどこかにあるまぶしい夢の世界のように感じられました。

送別会で立ち上がって踊り出す住民たち。楽しそう!

ちゃずさんは人気のあるイラストレーターだからあんなふうに自由に生きられるんだ!

ちょっと前ならそう思ったかもしれません。イラストはどこにいても描けるし、ネット環境が整えばインスタに上げるのだって、場所のしばりはありませんから。

壁や襖に絵を描くのを頼まれたり、イベントとしてライブペインティングを披露したり。絵を描くという技術があるから、離島でも自分らしい仕事をすることができるのだと。

でもコロナ禍、ある意味で一気に時代が進んだように思えます。リモートとか在宅ワークもすっかり浸透。

人の意識を変えるのは、特に日本人の場合、とても時間がかかるもののはずなのに、大きな変化が起きたのは明らかです。

それで住むところを一気に変えてみるって、心にも相当なインパクトがあるもの。なにかに行きづまった人、別に行きづまってなくても気分を変えたい人。もっと他のところに住みたいと思ったらそうすればいいし、本気で気に入ったら腰を落ち着けて住んでもいい。

ちゃずさんの経験した期間限定のプチ移住、めっちゃアリでは? 映画を観ながら、島時間を体感しながら、そんなことを感じました。

ちゃずさんはご主人のけんちゃんと毎日電話で話しています。この壁画を描いているときも! 本当に仲良し。
女優でもある、監督の國武綾。本業は女優で、映画を撮るのも初めて。カメラの手前に入る監督とちゃずさんの女子トークに混ざって話に耳を傾けているような気に。

文・浅見祥子

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