「式は身内だけで行い、念願の専業主婦になれました。最初はすごく楽しかったです。
凝った料理を片っ端から作りましたし、もともと家事は嫌いじゃないのです。Jは収入も悪くなかったので、ガマンを強いられるような生活とは無縁。周りがヒィヒィ言いながら社会人1年目を頑張っていたので、自分は恵まれているなぁ~とさえ思ったほど!
ただ結婚半年くらいから、姑がちょこちょこ来訪するのが気になってきたんですよね…」
頻繁に来訪する義母にうんざり
顔合わせ時などはお義母さんに対し、嫌な思いを抱いたことはなかったそう。非常にハツラツとした方で、むしろ印象が良かったとさえ言います。
「姑問題とかも全くなさそうと安心していたんですけど、それも最初だけ。家に来るようになってから、本当は面倒な性格なんだ…ということが分かってきちゃったんです。
別に直接いびられたとか、ネチネチ嫌味を言われるとか、そういうのじゃないんです。ただ家に頻繁にやってきて、頼んでいないのに作り置きおかずを大量に料理するとか、勝手に掃除するとか。私が専業なんだからそんなことしなくていいのに、わざわざやりにくるんです。
それに話すたびに『ウチのJは昔から本当にいい子でね』とか、息子の自慢話を嫁に延々と聞かせるっていう(苦笑)。ぜんぜん子離れできておらず、私と結婚したことが本当はイヤなのかな?と疑ってしまうレベルにしつこかったんです。
ただJの家って、お義父さんが早くに亡くなっているんです。だからお義母さんも寂しいし、家でやることもないのかなって思ったら突っぱねることもできず…」
お義母さんを前にして「やめてほしい」とは言えないももさん。Jさんに相談しても、あまり問題解決には向かわなかったそうなのです。
「『まぁ、ああいう人だから勘弁してやって』みたいな。マザコンではないけど、私に折れてくれって感じでした。家庭環境のことを考慮したら強くは言えないけど、ずっと家にいる身分としてはすごく苦痛で。今すぐどうにかしてほしかったのに…。
その頃、Jに対して他にも不満が出てきた頃だったんです。お義母さんがいっぱいおかずを作るから、とにかく余っちゃって。捨てるのも抵抗があるから、消費するために食卓へ出し続けていると、『ももはやることが減っていいよね。ずっと家にいるだけだし』とか、嫌なことを言ってくるようになったんです。
私だってラクしたくてお義母さんを呼んでるわけじゃない。勝手に来るだけ。それなのになぜ悪者扱いみたくなるのか、本当に意味が分かりませんでした」
憧れの専業主婦生活は、決して順風満帆と言えない状態だったももさん。夫とお義母さんへの不満は止まらぬまま、コロナ禍へと突入してしまい…。
【後編】へ続きます。