堅実女子ニュース&まとめ 【サードウェーブ女子〜アラサー女子上京物語〜】青森・りんご娘の見る夢は、都会の1人暮らし~その2~

30歳前後で地方での人生に見切りをつけ、東京に新たな人生を求めて上京した独身女性達を『Suits WOMAN』では 「サードウェーブ女子」 と名付けました。地方在住アラサー独身女性はなぜ東京を目指したのか? その「動機」と「東京での今」に迫る体験談。

今回お話を伺ったサードウェーブ女子、工藤佳子さん(仮名・29歳)は青森県出身。祖父の代に開墾したりんご農園の長女として生まれ、厳しい父親からは農園を継げという無言の圧力を感じていたといいます。佳子さん自身は絵を描くことが好きで美術の勉強をするため一度就職してお金を貯め、親の援助なしに秋田の美術学校に進学。美術学校卒業後は親との約束通り実家に戻り、地元の印刷会社でデザイナーとして働いていました。

そんなとき、高校3年の妹さんの妊娠が発覚します。相手は同じ高校の同級生ということもあり、父親は激怒。相手の家に殴りこみ、両親が平謝りする前で男子高校生の胸ぐらを掴み「おめ(※お前)どう責任とるがぁ!? ああ!?」と今にも殴りかからん勢いで迫ったそうです。父親の勢いに押され、はいなんでもしますと答えたが最後、妹さんとお相手は高校卒業後すぐに盛大な祝言(※結婚式)を挙げました。祝言は当時でも珍しく自宅に紅白の垂れ幕を張り、自宅の広間に親族と来客と高校の先生までを呼んでそれはそれは盛大に執り行ない、お父さんは実は大変喜んでいたとのことです。しばらくして妹さんは男の子を産みました。

「とっちゃは息子と孫がいっぺんに出来て以来、すっかり機嫌が良くなって人も丸くなりした。おかげで私への風当たりも無くなり、妹には感謝してます。妹夫婦も私の実家で暮らしていて、今度は家に私の居場所が無くなっていくのを感じました。当時、福島の彼氏と遠距離を続けていましたが、お互いにお金もなく会えるのは半年に1回の仙台でのお泊りデートのみ。なので私は、勤めていた印刷会社の社長と不倫もしてました。田舎の小さな印刷会社なので、首切りのリスクは少しでも減らそうと。私も安月給、彼も安月給、会うこともままならずこのまま続けても、結婚して子供を産んで育てるなんて絶対に無理。仮に実家のりんご農園を継いだら、彼に職がなくても結婚も子育てもできたでしょうけど、家も農園も妹夫婦に全部あげていいやと、なんだかもうどうでもいいやと思っていました」

そんな時、東京にいる美術学校時代の同級生から、働いているデザイン会社で人を募集しているから東京に来ないか? と誘われたそうです。

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