【サードウェーブ女子〜アラサー女子上京物語〜】岐阜の5人兄弟真ん中っ子、地元を離れられない呪縛からの卒業~その1~

【サードウェーブ女子〜アラサー女子上京物語〜】岐阜の5人兄弟真ん中っ子、地元を離れられない呪縛からの卒業~その1~

地方出身の女性が東京に上京するタイミングは、実は3回あります。

第1の波:「ファーストウェーブ」地方の高校を卒業し、東京への進学。

第2の波:「セカンドウェーブ」地方の学校を卒業し、東京への就職。

この2つの波はよく知られていますが、第3の波が存在していることは、あまり知られていません。

第3の波:「サードウェーブ」それは、30歳前後で地方での人生に見切りをつけ、東京に新たな人生を求めて上京する独身女性達の潮流。

この波に乗り、30歳前後で地方から東京へ上京してきた独身女性達を『Suits WOMAN』では 「サードウェーブ女子」 と名付けました。地方在住アラサー独身女性はなぜ東京を目指したのか? その「動機」と「東京での今」に迫りたいと思います。

☆☆☆ 

今回お話を伺ったサードウェーブ女子、砂田佑里さん(仮名・34歳)は岐阜県岐阜市出身。

170cmを超えるスラッとした長身に、手の行き届いたきれいな長い黒髪をなびかせて悠然と歩く。フェミニンなジャケットを着こなし、切れ長の目が強そうな女性像を描きますが、口調は柔らかく、女性的な印象です。彼女は現在IT企業で営業兼運営スタッフとして働いています。 

――「東京」ってどんなところだと思っていましたか?

 「東京のすべての駅が渋谷や新宿などの大都会だと思っていました。とにかく大都会。10代の頃からずっと憧れていましたね。東京の人は遊ぶところがたくさんあるからテレビなんて見ないんだろうなと極端なイメージさえありました。とにかくすべてがキラキラした、遊園地みたいなところだと思っていました」

佑里さんは岐阜駅からクルマで10分くらいの、自然が広がるのどかなところで生まれ育ちます。祖父の代から続く不動産関係の家業を継いだ父と、父が持つビルの1階で喫茶店を営む母、6歳上の兄、2歳上の姉、1歳下の妹、2歳下の弟と5人兄弟の真ん中でのびのびと育ちます。特に何の不自由もなく高校、大学を卒業したといいます。

「兄弟が多いので、小さい頃からとにかく賑やかな家庭でした。私はちょうど真ん中なので、下の兄弟の面倒は上の2人が見ていたし、親に干渉されることもなく、悩みごともなくのんびりと過ごしていましたね。今思えば兄弟全員が大学を出ているので、うちってそこそこ裕福だったのかなと。でも当時は特に贅沢をした記憶もなく、普通の家庭だと思ってましたね。そんなぼんやりと過ごしていく中で、将来なりたい職業も特になかったので、大学の卒業が近くなった時ふと不安になったんです。自分に仕事ができるのかなって……。なので、親の放任をいいことに貯金を握りしめて海外へ逃亡しました。海外ではバックパッカーみたいな放浪を、心の赴くままに思いっきり楽しんでました。若さゆえの勢いってやつですね」

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