かつては、自分の時間が欲しい、自由な時間を謳歌したいと言う女性たちに支持された派遣と言う働き方。今回は、都内で派遣社員をしている岡本千秋さん(仮名・28歳)にお話を伺いました。
東京から電車で1時間ほどの距離にある私鉄の駅。そこが、千秋さんが生まれ育った町。映画館やチェーン系の居酒屋の店舗などもあり、学生時代も遊ぶ場所には困らなかったと言います。大学も県内の大学へ通学し不自由もない生活を送ります。しかし、就職先として配属になったのは百貨店の売り場。多忙すぎる業務に、体調に異変をきたします。
千秋さんが配属されたのは、都内でも有数の大きな売り場面積を誇るデパ地下。
「とにかく忙しかったんですよ。配属先は百貨店のデパ地下で。トイレにも行けないくらい忙しい時もあったくらい。繁忙期だと夕方とか混み具合が半端なくて」
接客業の他、バックヤードの管理や、売り上げなどプレッシャーに押しつぶされそうだったと言います。
「段々、職場に行くのが憂鬱になってきてしまって。職場の百貨店は駅から繋がっていたのですが、そこに行くまでに何度もトイレに入ったりしていました」
ちょうどその頃、同じ会社で働く彼氏とも別れたばかりで、色々と辛かったそう。
「最後の方は休めないプレッシャーみたいので、お腹がよく痛くなっていましたね。帯状疱疹とか出るようになっていたので、退職しました」
不健康だった身体をメンテナンスするために、ジムに通い始めた。
「親に“なんか身体動かせば”って言われたのがきっかけで、ジムに行ってみたんですよ。でもマシントレーニングとか、全然ハマらなくて。スタジオでやっていたレッスンに興味を持って」
毎日のようにジムへ通う日々……