焦りは禁物、犯人捜しに急いてはなりませぬ
曖昧な証言が続く中、三隅は事件の真相を知りたいという衝動にかられていきます。彼がどんな生活を送っていたか探っていきます。被害者は食品加工をしている工場長。被害者の娘(広瀬すず)と母(斉藤由貴)は、三隅の曖昧な証言により、マスコミから追われるようになります。

斉藤由貴の虚ろでどこか焦点が合わない視線の使い方が絶妙。すずちゃんの影のある演技も必見です。(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ
なぜ彼女達がマスコミから追われるのか、そこは見てお楽しみなのですが、この母娘もまた、のらりくらりと真実を隠しているようなそぶりを見せるんですよね。
三隅は毎回違うことを証言するし、被害者の家族も秘密がありそうだし、何が真実なのか謎は深まるばかりなんです。
正直、見ていてイライラしますし、モヤモヤもします。誰が犯人なんだよ!早く教えて〜!と答えを知りたくなりますが、この映画にその焦りは禁物です。ここはグッとこらえて、物語りの行く末を見ていきましょう。