コラム BAが見た、女の世界|流暢な英語でいけすかない女認定! 良かれと思ったひと言が、自らの首を絞める結果に…

ライターの高木沙織です。

「BA(ビューティーアドバイザー)が見た、女の世界」、第2話の今回。連載はまだ始まったばかりなのですが、私、早速職場で嫌われはじめます。

え? まだ早くない?

私だってそう思いますよ、でも嫌われちゃったんだから仕方がないですよね。しかもそのきっかけが私が努力して磨き上げた“あの力”だったのだから、泣けてきます。いや今ならわかる、その力の示し方に問題があったのだって……。

実はBA、第二志望だった

私の出身地は千葉県成田市。そう、成田空港があるあの“成田”です。いや、成田空港しかないのか……あ、成田山新勝寺もある!

って、そんな話ではなく。

幼い頃から成田空港は距離的にもとても身近な存在で、母が航空会社で働いていたこともあり祖父母に連れられて送り迎えに行くこともしばしば。それもあってかいつからか、「私も絶対にこのキラキラした場所で働く!」と思うようになっていたのです。

私ったら一度決めたら怖いくらいに一直線なタチなものだから、学生時代はそれはそれは勉強に精を出し英文科・英語専攻クラスでまあまあな成績を修めます。長期休みを利用して語学留学をしたり、学校の授業以外にも英会話のレッスンに通ったり、洋画を英語字幕で見たり、とにかく英語漬けの生活を送っていたのでそこそこ話せるという自信もありました。

そんな私ですが、在学中に第一志望の航空会社の内定をもらうことはできなかったんですね。だけど諦めきれず、でも働かないわけにはいかない……。採用情報が更新されるまでのあいだ、次に興味のあった(ごめんなさい)美容業界に飛び込んでみよう、って。

そう、BAは第二志望だったのです。

「English」で引っ張りだこ

BAとして内定をもらった私の配属先は、デパートの化粧品売り場ではなく成田空港内にある免税店。理由は自宅から1番近い売り場がそこだったから。あとは、英語が話せるところが大きかったそうで……

「高木さんが来てくれたら、外国人のお客様の接客も助かるわー」

と、期待してもらえていたみたい。力を入れて学んできた英語が活かせる職場に胸が高鳴ります。

そして、想像のとおりにお客様は半分以上が外国人。私は胸に“English”のプレートをつけ、英語での接客をメインに担当するようになりました。

「何かお探しですか?」

「こちらが新色のアイシャドウです。試してみませんか?」

とか、

「日本限定のリップパレットです」

とか、その使い方を説明する程度でしたが。あとは、搭乗ゲートへの行き方を聞かれたりすることもあったかな……とは言っても、英語が苦手なBAにとってはそもそも外国人に話しかけることも、話しかけられることも躊躇われるといった感じでした。

英語で接客することが増えるうちに……。

なので、自分のブランドだけではなく……

「高木さん、英語お願いしてもいい?」

と、他ブランドのBAから声をかけられることが増え、新人のなかでは名前とその存在を覚えてもらうのが早かったうえに、みんなから恐れられているボスたちからも頼られ……(あ、私結構役に立ってるじゃんって)、そんな自分に酔っていたし少しずつ調子に乗りはじめてしまったんです。

だって、

「今日高木さんがいて本当によかったわー!」

なんて言われちゃうんだから。

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