堅実女子ニュース&まとめ 【私の場合】社長は坂本龍馬の憑依系……孤立無援の毎日に吐き気が止まらない~その1~

「やはり、転職はかわいい女の子のほうが有利だと思います。私もバカじゃないからペーパーテストはきちんと結果を出しますし。面接のときは真面目な没個性に徹します。“これから結婚願望はありますか?”などと聞かれた会社は、必ず内定をもらえるという“勝ちパターン”は今でもありますが、だいたいそういう会社は人間関係がうまくいかなくなります。直接的にセクハラをされることもあれば、男性の上層部からえこひいきされて、女性社員を敵に回して居づらくなることが多いですね」

そんなループを断ち切りたくて、27歳の時に転職した4社目の会社でとんでもない2年間を過ごしたといいます。その会社は40代のワンマン社長が経営する、医療や介護現場のための環境設備機器を販売する会社。社長がどこかの地方大学と産学連携して開発した機器を、営業担当が全国に売り歩くというのが仕事の内容です。

「その社長のキャラクターが強烈で、“俺は坂本龍馬の生まれ変わりだ”と口癖のように言っていました。営業担当の成績が出ないと、“坂本龍馬に恥ずかしいと思わないのか!”と一喝したり、“君が世界を変えずして誰が変えるんだ、夢ではなく野望を抱け、いつでも大海原へ飛び出していけ”など中身がない言葉で社員を追い詰めていくんです」

しかし、当時の加奈さんは社長の龍馬信仰ともいうべきものに感化されてしまったといいます。

「今まで“女の子だから”という扱いをされていたのに、社長は他の男性社員と同じように励ましてくれました。入社した後の面談で、私はこの腐りきった日本を変えたいんだ、など熱く語られて、ついカッコいいと思ってしまったのです。当時は本当にひねくれていましたから。声が大きくて相手の話を一切聞かず、延々としゃべり続ける社長をまっすぐな人だと尊敬し、この人について行けば明るい未来が待っている、と思ってしまったんです」

社長はドラマなどで自分=龍馬だと思い込むようになり、一時期は殺陣も習っていたそう。社員旅行はゆかりの地である高知県に行くことが多かったという。

加奈さんの地方出張は、いつも社長と一緒……龍馬ファンの聖地でぶつけられた下劣な願望~その2~へ続きます

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