堅実女子ニュース&まとめ 【私の場合】自爆営業と社長のハッピーハラスメント。強制的自腹ボランティアから過労で入院~その1~

ハリウッドで表面化したセクハラ問題をきっかけに、SNSなどで性暴力被害者に連帯する「#metoo」運動が拡大。そして、あらゆるハラスメントの根絶、マイノリーティーの安全、平等を求めるセクハラ撲滅運動「TIME’S UP」も注目されるようになりました。第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式で、セクハラへの抗議を示すため黒いドレスで出席したエマ・ワトソン、ナタリー・ポートマンなどの有名女優たちの姿も、記憶に新しいです。

そこで目を向けたいのは、一般人である女性が受けたセクハラ、パワハラについて。彼女たちが、様々なハラスメントにどう向き合ったのかを本連載では紹介していきます。

お話を伺った芳村早織さん(37歳・仮名)は、「2つ目に勤務した会社のパワーハラスメントが本当にすごかった」と言います。彼女は都内の有名大学を卒業後、保険代理店に勤務します。まず、キャリアのスタートから伺いました。

「保険会社の仕事は、営業で何件契約したか、が全てです。家族、親戚、友達に契約をしてもらい、周囲の人がみんな契約してしまえばそれで終わり。誰からも嫌な顔をされて、友達が全員いなくなりました。私の時は就職氷河期で“手ゴマなんていくらでもいる”という世界。社員はゴミのように使い捨てというのが基本です。私もみんなの前で“何で契約がとれないんだ!”と係長から叱責されたことがあります。毎日、怒られているから、会社に行くのが嫌になって、神経性の腸炎になりました。下痢がとまらず、一時期は介護用の紙おむつをつけて通勤していたこともあるんです」

もうだめだ、と思ったのは23歳の時。

「飲み会やセミナーなどを開いて、ノルマを達成するというテクニックを先輩から教わりました。それで、契約をとれるようになったのですが、なんと、翌月からノルマが増やされてしまったんです。“これを達成しないと生きている価値はないし、給料も支払わない”と言われて心が折れました。辞めてからわかったのですが、私のことをかばってくれていた30歳の女性の先輩は“自爆営業”をしていたそうです。これは、他人名義の保険を契約し、自腹で保険料を払うということ。そうでもしないとノルマはこなせないんです。毎月5万円くらい、他人の保険料を払い続けていたそうです」

契約が取れれば、枕営業も辞さず、という雰囲気の女性が評価されていた

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