堅実女子ニュース&まとめ 【勤続10年女子】お一人様の未来予想図に備え、地道にコツコツ貯金する堅実女子の憂い~その2~

大卒の新卒入社した社員の、入社3年以内の退社が30%とも言われている現代。正規雇用ではない派遣やパート、フリーランスという働き方が多様化する中で、アラサー、アラフォーともなれば勤続10年近くになる社員もいる。

そんな「勤続10年女子」の本音に迫っていく。

今回登場するのは、レンタカー・カーリース事業を行なう企業で社員として働いている朋美さん(仮名・32歳)。

千葉県で生まれ育った朋美さんは、寿司職人として地元の店で働いている父と、飲食店で接客業をしている母、6歳年上の兄の4人家族。中高と、腕が腱鞘炎になるほどバドミントン部の練習に打ち込んだ。大学受験では持ち前の真面目な性格が功を奏し、見事国立大学に合格。自動車部に入部し、もともと興味があったクルマの運転にのめりこんだ。多彩な運転経験を活かし、レンタカー事業を行なう企業から内定を貰う。仕事がきっかけで知り合った男性と付き合いだすが、結婚を意識しすぎて振られたのを機に、“お一人様”として生きていく覚悟をした。

新卒で入社した時に最初に配属されたのは、レンタカー事業を行なっている支店だった。レンタルに使う車種や料金を覚えたり、契約書類を作成したり最初は覚えることが多く、メモ帳が手放せなかった。行楽のシーズンともなると、貸し出しできるクルマがないほどレンタカーはフルで稼働していた。思った以上に、クルマの貸し出しは神経を使う業務だった。

レンタルから返却されたクルマの清掃や、返却されたクルマを運転して車庫に移動する作業などは、部活の延長のようで辛くはなかった。窓口業務は接客が主で、それは苦手だった。急いでいるために、「早くしろ」と怒鳴る客や、ペットを乗せてレジャーにでかけ、車内に匂いがつくほど汚れた状態で返却するなど、常識はずれな人を対応するたびに精神が疲弊していた。「お給料は我慢代」というのを何かで読んだことがあったが、まさにこのことだなと思った。接客業は、こちらに非がなくても謝らなくてはならない。だんだんと、心のこもっていない「申し訳ございません」が口から出てくるようになった。

入社して3年目に本社に異動となり、法人営業スタッフの事務アシスタントに抜擢された。レンタカーを借りに着ているお客さんに、ただ漠然とクルマを貸し出す業務を続けることに疑問を感じ始めているタイミングだった。それまでは使う必要がなかったパワーポイントや、ワードというようなオフィス系ソフトを、早急に仕事でつかえるようになる必要があった。

パソコン教室などに通う費用はもったいないと感じ、ネットで中古の教則本を買い、わからない部分は動画サイトに投稿された使い方ビデオをみて練習した。学校に通ったつもり、教則本を買ったつもり、使うはずだった費用を貯金する“つもり”貯金も、独学で勉強するのに一役買った。

上司からの評価に落胆し傷つく

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