堅実女子ニュース&まとめ 【いい転職・悪い転職】下がった年収550万円!母の失踪と先輩のリストラでアラフォーから新しい地図を描く~その2~

連絡が取れなくなった母を探そうにも、仕事が多忙で何もできない

実家は東京都の国立市エリアにある住宅街の一戸建てで、私は恵比寿で一人暮らしをしていました。あわてた父から連絡があっても、大きなプロジェクトの責任者になったばっかりで、何もできなかった。父は慌てて、都内にある母の実家に行ったようなのですが、何も手掛かりはなかったそうです。

私はその時まで母をバカにしていたので、「どうせ帰ってくるだろう」と思いつつも、自死の可能性や、ろくでもない男性にたぶらかされた可能性も考え、本当は探しに行きたかった。でも海外出張も重なっていて、何もできなかったんです。

母の携帯電話はもちろん解約されており、SNSを一切やっていない母は足取りのつかみようがない。それに私は母の交友関係を一切知らない。習字やボランティア、フラダンスをやっていたことは知っていますが、その先を知ろうともしなかった。

気が付けば、仕事しかない人生は父と同じ

失踪から1か月、父は観念して離婚届を提出。その後、兄と話したら「ああ~ホッとした」と義姉と顔を見合わせて笑っているんです。なんでも、兄夫婦は子供たちの世話をしに来る母と、数年前から離婚の計画をしていたそうです。父から日々渡される生活費からへそくりを続け、年金がもらえるように手続きをするなど、母の離婚をサポートしていたとか。なんかそれを聞いてガックリしちゃったんですよね。

両親の離婚が成立してからも、私に母から一切の連絡はありません。それを言うと、「和美は仕事が忙しいから」とか「お義父さんに似ているから、和美さんには言いにくかったんじゃないかしら」などと言われて、私は母からも父と同様に見放されていたのだと。兄夫婦の話によると、今、母は静岡県の介護施設で働き、休日はみかん農園でボランティアをしているそうです。

父は母が出て行ってから、意気消沈して孤独な老人になってしまった。このままでは同じ人生を歩むと思い、転職を決意しました。なんというか、家族も仕事も簡単に分断され、相手からスッパリ切られたら終わりという恐怖感を初めて味わったんです。それまで、融資を断ったり、恋人を見限るなど“切る側”だったのに“切られる側”になっている恐怖ってすごいですよ。

経営者は自分より優秀な人材を採用しない

キャリアダウンの転職って難しいんですよ。同業への転職なら、ヘッドハンターやエージェントから降るように話が来ます。でも私は、時間と充足感がある仕事がしたかったので、一般職を狙いました。転職サイトに登録して活動を始めたのですが、当時37歳で未経験となると、どこも採用してくれませんでした。

まあ、私も何がしたいかわからなかったので、母が身を置いている介護や農業のほか、IT、食品の会社を狙ったのですが、経歴が邪魔をして撃沈。だって、そこの社長より私の方が経験豊富で優秀な人材なんですよ。今までの融資してきた経験から、“経営者は自分より優秀な人材を採用しない”ということを痛いほど知っていました。

結局、転職を相談した友人の紹介で、学童保育を運営するベンチャー企業に入りました。転職期間は1年ほどで、経営企画の部署にいます。給料は減りましたが、実家に帰ったのでまあまあやっていけています。父も心配でしたしね。父の嘱託期間が終わり、ヒマそうにしているから、東京都の最低時給で子どもに宿題を教える仕事をしないかと誘ったら、まんざらでもない感じでした。まあ貯金もあるし、家もあるし、転職してよかったと思っています。

学童保育に来る子供たちを見ていて、「自分もこんな大きな子がいてもおかしくない」と思い、落ち込むことも多い。和美さんは恋人と長続きしないのが悩み。

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