堅実女子ニュース&まとめ 【沼にはまる女たち】「退職=逃げ、仕事ができない=負け犬」自分を必要としてくれる場所は“仕事”。オフィスで寝袋を使用する重症ワーカホリック女子~その2~

どこにでもいる女性が気が付くと、その世界の『沼』にハマってしまったケースを紹介する同シリーズ。今回話を伺った葵さん(34歳)は自身を否定された幼少期を経て、自分の居場所を見つけるため、仕事に没頭するように。寝る以外の1日の時間のすべてを仕事に費やす生活を続けていました。

その1はコチラ

「アクセス解析の画面を開きっぱなしにして、グラフの上下で一喜一憂の毎日でした。自社サイトの記事が、別サイトのトピックに取り上げてもらえることがあるんです。そうなると自社サイトのPVがどんどん上がっていくことになるので大ヒットになります。大ヒットが出るとめちゃくちゃテンションが上がっていました。でも逆に、自分でこれはヒットしそうだと思っていた記事のPVが上がらないとイライラして仕方なかったです。感情のふり幅がすごくて、まさに躁うつ状態でしたね」

気分の浮き沈みが自分でコントロールできなくなってしまっていた葵さんが、次に走ったのは食べ物。夜中まで働き続けている生活の中、デスクの周りには常に食べ物を置き、ストレスを感じたら食べ物を体に入れていたそう。その結果、激太りをしてしまったと言います。

「仕事がうまくいかないストレスを何とかする方法が、食べることしかなくて……。不思議と何かを食べている間は、嫌なことを忘れられるんです。毎日常に仕事のことを考えていたんで、気持ちが休まる時間というものが無くて。唯一のリラックス方法が、食べることでした。上司に叱咤された後やPVが上がらなかった時など、何かストレスを感じる度に甘いものを食べていたんです。その結果、ほんの数か月で10キロ以上太りましたね。

気持ちが安定せずに、容姿も変わっていく自分の姿は同僚からも距離を置かれるようになっていきました。『何でそこまでするのかわからない』とよく言われましたよ。心配してくれる同僚もいました。でも、入社したばかりの時に誰も守ってくれなかったくせにと、そんな人たちの声なんてまったく聞き入れるつもりはありませんでした」

誰から見ても異常さを感じる存在になっていった葵さん。しかし会社はその様子を気にすることなく、毎週行なわれる会議でノルマを達成できていないと責められ続けたそう。

「会社では、1年間でこのくらいのPVを出すといった年間計画が決まっていたんです。だから月のノルマをこなせたとしても、またすぐに次のノルマがあって。ここでも達成感は一時的なものでしかなく、いつも月末は追われていましたね。そうなると月初めは普通なら少しリラックスできる時間も作れそうなものですが、『今月は何百万PVにしないといけない』という先を見据えた切迫感があるんです。

会議は毎週あり、週ごとの数字と、月初めには先月の数字を報告しないといけませんでした。達成しないとみんなの前で責められるんです。そんな状況を相談できる人なんて社内には1人もいなくて、自分しかいなかったんです……」

不眠症対策として、会社のロッカーには寝袋をストック

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