堅実女子ニュース&まとめ 【沼にはまる女たち】「退職=逃げ、仕事ができない=負け犬」自分を必要としてくれる場所は“仕事”。オフィスで寝袋を使用する重症ワーカホリック女子~その2~

仕事のノルマを必死でこなしていく葵さん自身は、その異常性に気づかず……。生活は極限まですさんでいき、ついに体は悲鳴をあげてしまいます。

「毎日終電で帰っていたんですが、夜中まで仕事をしていたからか体がいつまでも興奮した状態で眠れなくなり、不眠症になりました。夜中の2時に布団に入っても眠れるのは朝の6時ごろ。仕事は10時からだったので8時には起きないといけなくて、睡眠時間は毎日2時間ぐらいでしたね。

眠れないんだったら、家に帰る時間が不毛な行為に思えてくるんですよね。だから会社に泊まるようになっていきました。会社のロッカーに寝袋を用意して、たまにくる睡魔を狙って寝袋に潜り込む。そのくらい寝られなくなっていました」

結果的に葵さんは不眠症に加え、糖尿病を患ったと言います。血糖値が高すぎて入院しないといけないレベルだと医者から警告を受けます。葵さんは本格的に体調を崩して、ドクターストップがかかったことでようやく仕事沼から抜け出すことができたそうです。逆に言えば、体調を崩すまで仕事を辞めることなど一度も考えたことがないということ。なぜそのような考えに陥ってしまったのか、葵さんは冷静に自己分析をしています。

「両親と関係が悪くて、どうしても彼らから逃れたかったので、『自立したい』という気持ちが強かったんです。あと、両親に就職先を言ったときに『最低3年はその会社を辞めるな』と言われたことが呪縛になっていましたね。会社を辞めるって選択肢が全く頭に浮かばなかったです。仕事をしていないと、人以下の存在のような気がしてしまうんですよね……」

葵さんの中にある「退職=逃げ、仕事ができない=負け犬」という考え方。女性の社会進出の中にある闇の部分かもしれません。最後に仕事以外のこと、恋愛などの他人に依存することはできなかったのかを聞くと……。

「甘えるという行為がそもそも、自分の魅力に自信がないとできないことですから。男性がいないと生きていけない女性が羨ましいですよ」と葵さんは自嘲気味に語っていました。

「授かり婚でスケジュール無視で退職していく同僚にさえイライラしてしまっていた」と葵さんは当時を振り返ります。

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