【私の場合】履歴書、SNSチェックと花束待ち伏せ……職場の妄想おじさんの恐怖~その1~

【私の場合】履歴書、SNSチェックと花束待ち伏せ……職場の妄想おじさんの恐怖~その1~

ハリウッドで表面化したセクハラ問題をきっかけに、SNSなどで性暴力被害者に連帯する「#metoo」運動が拡大。そして、あらゆるハラスメントの根絶、マイノリーティーの安全、平等を求めるセクハラ撲滅運動「TIME’S UP」も注目されるようになりました。そこで目を向けたいのは、一般人である女性が受けたセクハラ、パワハラについて。彼女たちが、様々なハラスメントにどう向き合ったのかを本連載では紹介していきます。

お話を伺った高柳希美さん(29歳・仮名)は、「職場にいた“妄想おじさん”のせいで、派遣をやめました」と言います。希美さんは小柄でスレンダーな体型をしています。意見をはっきり言わないようなところがあり、何か質問をすると、解答までに時間がかかる女性です。服装は白のブラウスに紺のフレアスカートと、かなり地味。バッグは取っ手がケバケバになっている、合皮素材のトートです。

「先日、派遣社員をやめてきて、今は求職中です。私は母子家庭育ちで、同居している母が働いているので、家賃の問題などはないのですが、仕事がないと不安です」

希美さんが派遣されたのは、社員100人規模の中小企業だったといいます。

「下町エリアに本社がある製造メーカーで、男性が8割という古臭い体制の会社です。ホントは大企業に行きたかったのですが、なかなか決まらなくて、その会社になりました。私は営業補佐的部署で、社員の経費精算や資料集めなどをする雑用担当。その会社は、私が入るまですべて自前社員でまかなってきており、私は“はじめての派遣社員”。おじさん社員に“かわいい子が来るって楽しみにしていたんだ”とか“派遣社員を頼むときに、なるべく美人を頼むよ、とお願いしていたんだけど、想像以上にかわいいね”と、フツーに言われてゾワッと来ました。彼らは私が喜ぶと思って、そういうことを言っているんです」

“自分の常識”をぐいぐい押し付けて来る社内文化に驚く希美さん。黒スーツか作業着の男性社員と、既婚女性ばかりの職場のたった1人の独身20代女子の孤独を味わうことに。

「相談するにも相手はいないし、おじさんたちは初日から“歓迎会をしよう”と飲みに誘ってきます。私はそういうことが嫌なので派遣社員になっているのですが、せっかく私のためにお店を予約してくれているのに、断ってしまったら申し訳ないと思い、参加することにしました」

ひたすら臭い……オヤジ中心の座敷飲みで味わった孤独と恐怖

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