堅実女子ニュース&まとめ 【派遣女子・どうして更新されないの?】保育士になるための学費ローンも水の泡、20代なのに30歳のような心境~その2~

かつては自分の時間が欲しい、自由な時間を謳歌したいという女性たちに支持された派遣という働き方。今回は、都内で派遣社員をしている平尾涼子さん(仮名・26歳)にお話を伺いました。

鹿児島県大島郡で生まれ育った涼子さんは、地元の漁業組合で食品加工製造員として働いていた父と、食品販売業をしていた母、4歳上の姉、4歳下の弟、6歳下の弟の6人家族で育ちました。弟の面倒を赤ちゃんの頃から見ていたため、将来は保育士になりたいと考えます。姉弟が多く、裕福ではなかったため、高校ではパソコンが学べる商業科に進学しました。高校の先生の紹介で、関東にある配電工事を行なう企業の営業所に事務として就職します。就職先では、先輩のパート職員からいじめに遭いますが、保育士になる学校に通うための学費を貯める夢があったので、我慢して勤め続けます。

姉弟が多かったため、つねに家族の中で自己主張をしないといけないと思っていた涼子さんは、職場では我が強いといわれました。

「周りが間違っているときは、言うべきだと思ったんです。在職中はずっとランチとかにも誘われなくなって、ずっと一人で昼を食べていました。2年間働いて、配電工事の会社は退職しました。部長からは“もう少し頑張れば”と引き留められたのですが、保育士の資格を取るのが遅くなると就職に不利になると思ったので、21歳になる前に仕事を辞めました」

保育士の資格が取れる専門学校を探し、働きながら通える学校に入学します。

「学費を全部払ってしまうと生活ができなくなるので、入学金だけ支払って、あとは分割払いができる学費ローンの制度を利用しました。夜間部にしたので、学校がない日の夜は焼き鳥屋でバイトして、昼間はカラオケボックスの店員のバイトと掛け持ちしていました」

同じ学校の全日制に通っている生徒を見ると、恵まれていて羨ましく感じます。

「実際に、通ってみるとバイトをしながら2年で資格を取るのって体力的にもハードでした。姉弟が多いことをデメリットだとは思っていなかったのですが、高校出てすぐに専門に通える子はいいなあって、感じました」

弟の世話をしていたので、育児には自信がありましたが、実習に行くと子供たちが思うようにしてくれず、ストレスが溜まります。

「在学中に、保育園や乳児院というような施設に研修に行かなければならないのですが、その時点で、保育士の資格を取っても実際には保育士としては働かないと決めていた同級生もいました」

私立の保育園に就職が決まり、人手不足からすぐに担任を任されるようになります。壁に飾る季節の飾りなど持ち帰りの作業も多く、精神的に休まる暇がなかったといいます。

「就職先はすぐに決まったのですが、労働時間のわりに給与が低いので生活がつらくなりました。掛け持ちでバイトもできないし、学費ローンの返済もあるのに保育士で働く方が、生活が苦しくなっていきました」

生き急いで働いてきたせいで、30歳くらいまで歳を取った気分

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