堅実女子ニュース&まとめ 【私の場合】上司から“犬”と呼ばれパシリ扱い。捨てられるおにぎりと、自宅に帰れないサービス残業の果てに……~その2~

美穂さんが片思いした上司は、上の人の顔色しか見ていなかったのです。

「仕事がパンパンになって、もうダメだと思った時に新たに仕事を振られました。そのときに“もうできません”とポロッと言ってしまったら、バンと机をたたいて“オマエは黙ってやればいいんだ!”と一喝。その時、誰もオフィスにいなかったので、本当に怖かった。私が絶対に言うことを聞くと疑っていなかったんだと思います。というのも、これは後で知ったのですが、上司は私のことを“犬”とあだ名をつけ、“犬にやらせる”“犬ならやるでしょ”などと仲間内で言っていたようなんです」

その上司は、前の部署では派遣社員の女性を標的にしていたそうです。

「これも退社後に聞いた話なのですが、その方は40代の独身女性で、比較的美人だったそうです。だから、上司とは恋愛関係にあったみたいなんですよね。派遣だから会社では仕事ができず、自宅で仕事をしていた。結局、彼女は体を壊して仕事をやめてしまった。その人のことを、上司は“ババア”と言っていたと、その部署にいたオタク仲間の男友達から聞きました。“なんで教えてくれないの”と後で聞いたら、“松岡はそもそもあの人(上司)の好みじゃねーし。だから標的になるとは思わなかった”と。聞けばその上司は、若手女子社員や派遣社員さんなどと実際的な恋愛関係に持ち込み、その人たちをツブしていたようなんですよ。しかも無自覚で。その相手は美人限定だったみたいです。だから私は”圏外”だったんですね」

告白した後、男性社員からの好奇の目に気が付くように……。

「私が告白したことをネタにして、みんなに話していたようなんですよ。“ブスのくせにずうずうしくね”などと言っていたと聞きました。不美人や若くない女性に何を言ってもいい、という雰囲気は男の人全体の共通認識だと思います。反論すると、メンヘラとかメンドクサイ奴とか言われて疎外される。会社って男性比率が多いから、女性はマイノリティー。少数派はどんな扱いをしてもいい、という感があると思います。差別ですよね」

結局、会社に居づらくなって、美穂さんは辞表を提出してしまいます。

「引きとめてもらえるかと思ったら、あっさりと。上司よりもさらに上の人に面談を申し込み、洗いざらい話しました。そうしたら何を言っても、“ふんふん、そうなんだ、大変だったね”などと全然身を入れて聞いてくれない。中小企業だからマスコミにリークしても、会社は何のダメージも受けない。“上司が好きだから、自分で選んでやったことでしょ”で終わると思います。でも、こういう男性は一定数いるんですよ。セクハラ、パワハラって、こういう人間関係も指すと感じています」

美穂さんと上司は、ランチすら一度も行ったことがなかった。「それでも相手が私を好きになってくれると最後まで思っていました」と語ります。

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