堅実女子ニュース&まとめ 【私の場合】社会的弱者・女性ライターに暴言、有名評論家の攻撃で折れた心と仕事の道……~その2~

ハリウッドから端を発した性暴力被害者に連帯する「#metoo」の世界的な広まり。多くのセレブや著名人が意思を表明しています。

今回は、麻沙美さん(33歳・仮名)に話を伺いました。彼女はフリーライターだった3年前に、アラウンド還暦の評論家から暴言を吐かれたことから、仕事を辞め、今は派遣社員として働いています。

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「当時手がけていた介護系のPR誌で、さまざまな著名人にインタビューをしていました。そこで、元大手企業に勤務し、退職後にその分野の評論家として活躍されている方にお話を伺うことになったんです。クライアントさんと同席した取材のときは、とても優しくニコニコとお話をしてくださったのですが、最終確認という段階で、なぜかブチ切れ。おそらく、私がPR雑誌の下請け会社のフリーランスだとわかったからでしょう。“正社員の男性”が担当じゃないと、“存在が軽く見られた、ナメられた”と判断する人は、年配の男性に多いです。女性でこの感覚を持っている人はいないと思います」

パワハラをする人は、無意識に弱者を見極め、反論できない人、弱い立場の人に対して暴言を吐いてきます。

「反論できない人を見極めて、ちょっとしたことで激怒する人は、元いじめられっ子と言う人も多いと思います。その評論家の方は、“最初からオマエのことは気に入らなかったんだよ。この記事は取り下げてくれ!”と言うんです。それでは困ると言うと、“オマエみたいなバカと関わり合った俺がバカだった”とか、“今までいろんなメディアの仕事をしてきたが、こんなに不快な思いをしたのは初めてだ”とか、“傲慢なんだよ、オマエみたいなクズライターは”などと、何か言い訳をするたびに上げ足をとられて、反論されるんです」

運が悪いことに、送った原稿には、その評論家と真逆の考え方が記されていたのです。それは、最終段階でPR会社の社長がインタビューに同席さえしていないのに、勝手に修正をしていたから。

「原稿を読んでライターが全て書いたと思う人がいますが、それは違います。原稿を書いた後に、編集部がチェックします。そのときに雑誌の主張に合わせて原稿は手を入れられます。これによりグッと読みやすくなるのですが、その内容についての決定権は私にはありません。このケースの場合、私がフリーだったということもありますが、PR会社の社長が不適切な修正をしたことが原因だと思っています。そういうことは過去にもあって、ある情報誌では、担当の編集者がネット検索で調べた情報を勝手に盛り込んで、先へ進めてしまい、結果的に大きな修正が入ることになってしまいました。その後、編集長から呼び出されて“あなたは何をやっているんだ”と言われて経緯の説明を求められましたが、まさか“あなたの所の社員が、勝手に原稿を書き換えてそれが問題になったんですよ”とは言えません。結局その雑誌も私が切られました」

いつの頃からか”トラブルを起こした人は切る”、そういう風潮が浸透しつつあると感じていた

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