堅実女子ニュース&まとめ 先進国で続々導入検討の「週休3日」。なぜ日本では“夢物語”なのか?

物的要求から精神面の充足へ

日本の約70%の人は、同じようなもの。「景気は良くなっている」「収入が増えている」という話は、大手企業のことであって、日本全体のことではないのは誰もが知っている。

とはいえ、少しずつではありつつも働き方が変わり始めているのは事実である。かつて日本人労働者は、「エコノミックアニマル」と揶揄された時期があった。高度成長で、物質的豊かさを手に入れるために、勤労意欲旺盛な人たちが、休み返上で汗を流していた。だが、物的欲求のなくなった今の日本人は、あくせく働くことをやめた。精神面の充足に力を入れ始めたのである。

そのため、日本の労働時間はどんどん短くなり、主要国の国別ランキングでも下位となっている。雇用形態の違いなどもあるので一概には言えないが、あまり働かない国になっていることは否定できない。

それでも何とか経済がまわっているのは、コンピュータやIT機器の発達によって作業の効率化が図られたからである。決して、人の生産性が向上したのではない。能力が向上したわけではなく、“道具”を使いこなしているに過ぎない。

純粋に生産性を上げるには、人の能力を高める他の何かが必要なのではないか。

労働時間が減った先に起こるだろうこと

今のまま労働時間を減らすと、人はどうなるか。休日を楽しみ英気を養いたいところだが、収入が増えるわけではないので出掛けることもままならない。収入を増やすために副業する人も出てくるだろう。そして結局心身が疲れ、生産性はさらに落ちるだろう。休みを増やせば良いという単純な話ではないのである。

現実には、週休2日の企業すら、まだまだ少ない。地方の建設業などは、いまだ週休1日であり、祝日に休むところも少ない。週休3日制の議論など、夢か幻である。ほんのひと握りの大手企業、ホワイトカラーの考えることを、さも世の中の流れのように流布するのはやめてもらいたい。

町工場をはじめ、農林漁業、建設業、運輸業、サービス業が週休3日になったら、どうなるか。……社会の機能は停止する。(コンサルタント 佐藤きよあき/citrus)

 

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