国民的料理のひとつである「カレーライス」。これの語順を入れ替えて「ライスカレー」と呼んでみたとき、みなさんは違和感を覚えるでしょうか? それとも、すんなり受け入れられるでしょうか?

「カレーライス」の名前の起源は、食品メーカーでさえ特定できない!?
さらに掘り下げれば、そもそも「カレーライス」と「ライスカレー」は同じ食べ物なのか、あるいは別物なのか……という疑問だって出てきますよね。
こんなとき頼りになるのが、カレーを取り扱う食品メーカーはどんな見解を示しているのかということ。
「S&Bカレーの王子さま」などの商品で知られるエスビー食品は以前、「ライスカレーと、カレーライスとどちらの言い方が正しいのですか?」という質問に、公式サイトで次のように答えていました。
「俗には、御飯の上にカレーがかけてあり、それこそソースやしょう油をふって食べる大衆的な雰囲気のものがライスカレー、御飯とは別の容器にカレーが入って出てくるややハイカラなイメージのするものをカレーライスと呼ぶ、と言われています。しかしどちらの呼び方が正しいとは決められません」(原文ママ)
これに従うなら、ご飯の上にカレーがかかっているものが「ライスカレー」で、ご飯とカレーが別々に出てくるものが「カレーライス」。
……おや? みなさんが一般的に思い浮かべる「カレーライス」は、本来であれば「ライスカレー」だったのでは……?
これに対し「カレーライス」は、エスビー食品いわく“ややハイカラなイメージのするもの”だそうですが、今となってはハイカラというより、むしろ庶民的な食べ物ですよね(笑)。