気に入った家具や雑貨、本、洋服。好きなものに囲まれて暮らす生活は幸せなもの。
ただ一方でものの多さが煩わしくなることもある。一度全部処分して、必要最低限なものだけを残して生活したら部屋も心もすっきりとした毎日を送れるのではないかと考える人もいる。そういう人を「ミニマリスト」という。
「所有はコスト」徹底的ミニマリストの家はカーテンもなかった
「所有はコストである」と語るのは、福岡県在住でミニマリストとしての生活についての著書もある「ミニマリストしぶ」さん。
ものを持たない生活に行き着いたきっかけは「少ない収入でいかに一人暮らしをするか」を追及したことだという。冷蔵庫やテレビなど大型家電を持たなければ、広い家に住む必要もなく、家賃も初期費用も安くなるからだ。
ものを持たないことで生活スタイルも変わった。買い漁っていた洋服を整理し、一張羅を毎日着る生活になった。靴は同じものを3足。こうすることでコーディネートの手間が省かれ、浮いた時間を他に充てられるようになった。

『ミニマリストな暮らし方 ~ひとり暮らしから5人家族まで。人気インスタグラマー&ブロガー21人』(すばる舎刊)
新たな発見もある。しぶさんの部屋にはカーテンがなく、部屋の出窓は磨りガラスがむき出し。この出窓を机代わりに仕事をしたり食事をとったりしているという。ミニマリスト生活を始めて気がついた朝日を浴びる快感。「光で目覚める気持ちよさといったら、もうやみつきです!」(ミニマリストしぶさん)