ビューティー&ヘルス 【働きながら妊活しましょ】卵子凍結を考える前に「ブライダルチェック」のすすめ

「婚活中だけど卵子凍結を考えているが」(34歳、派遣)というのが前回の相談事でした。それはひとつの選択肢ですが、卵子凍結を考える前にやっておきたいことがあると、認定不妊カウンセラーの笛吹和代さんは言います。詳しく伺ってみました。

不妊症のリスク因子がないかをチェック

私がおすすめしたいのはブライダルチェックです。「卵子凍結するか否か」ではなく、まず不妊症のリスクがないか検査を受け、その結果を見て判断されるのも一つの方法かと思います。

ブライダルチェックとは婦人科などが行なっている一般の検査ですが、将来の妊娠、出産に備え、感染症、不妊のリスク要因がないかをチェックするものです。クリニックによって費用、検査項目が異なります。

たとえば、卵巣年齢(AMH)や超音波による子宮・卵巣検査、クラミジア感染検査などです。クラミジア感染検査で陽性なら、卵管が詰まっている可能性もあります。すぐに卵管検査をするかどうかの判断は難しいところですが、卵管が詰まっていると将来的に体外受精が必要になる可能性が高くなります。

まず検査を受けた上、まだ「相手はいないが、卵子凍結も考えている」と相談してみるといいでしょう。検査結果からのアドバイスが聞けるかもしれません。ただし、その場合は医師にもある程度、卵子凍結や不妊治療に関する知識が必要となります。その点では、ブライダルチェックから卵子凍結まで扱っている不妊クリニックで受けるのが、いちばんスムーズかもしれません。

1回の体外受精で使う卵子の数は約15個

採卵する個数によっても、費用は大きく違ってきます。ではいくつ採卵すればよいか。

必要な卵子数に関しては、これだけあれば十分というデータはありません。医師によっても見解は様々なようです。1個の良好な胚盤胞を手に入れるのには13個必要だというデータもあります。将来的に2人の子供を望むと考え、30個ぐらい卵子を凍結保存しておく人も多いようです。私も30個くらい保管が可能であれば、それがベストだと思います。

それにしても、かなりの数です。

20代の女性なら、排卵誘発剤を用いて1回の採卵で15個ほど採卵することが可能です。ただし治療中、かなりお腹が張ると思います。また、費用も高くなります。排卵誘発剤の料金が高額だからです。

たとえば30個の卵子を保存しておきたいなら、採卵は2回、3回と分けることになります。卵子凍結の施術費は1回あたりざっと50〜70万円ですから、あっという間に100万円を超えることになるでしょう。

採卵前の半月から1か月は、卵子の状態の確認や薬の投与などでクリニックへの通院はかなり頻繁になります。排卵誘発剤を自分で注射する方法もありますが、それでも採卵直前にはクリニックへ通って排卵日を確認する必要があります。

無事に採卵が済んだら、間を置いて心身を休ませる必要があります。1回採卵してしばらく休んでまた採卵、というスケジュールを立てる方もいます。

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