堅実女子ニュース&まとめ 元NHKキャスターが分析。人気YouTuberの「伝え方」はやっぱりスゴイ!

新型コロナ禍で仕事がテレワークに変わったという人も少なくない。また、テレワークでなくても、取引先とオンラインで会議を行うようになったということもあるだろう。

その中で、なぜかコミュニケーションが上手くいかない。言ったことが伝わらない。そんな違和感を覚えたりしたことはないだろうか。
それもそのはず、リアルとオンラインでは相手への「伝え方」が全く違うからだ。

オンラインにはオンラインの伝え方がある。
そう述べるのが元NHKキャスターでスピーチコンサルタントの矢野香さんだ。新刊『オンラインでの「伝え方」 ココが違います!』(すばる舎刊)では、今までの伝え方とはまったく違う、オンラインでの伝え方スキルについて教えている。

ここでは、本書の中から、人気YouTuberたちから学ぶ「伝え方スキル」と、コミュニケーションをする上で気を付けなければいけない点をご紹介しよう。

伝え方のスキルは人気YouTuberを見て学べ!

オンラインでの伝え方やプレゼンで学びになるのが、人気YouTuberたちの動画。本書では矢野さんが2人の人気YouTuberをあげて、その特徴を紹介している。

「YouTube大学」・中田敦彦さんの伝え方

まず1人目はお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さん。彼が主宰するチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」は登録者数314万人(11月13日現在)で、メディアでも話題になっている。

そんな中田さんの伝え方の特徴は「アクション・ファースト」だと矢野さんは分析。
番組冒頭、身体を低く構えて左手をグッと突き出しながら画面に飛び出して、「どーも中田敦彦です」と高めの声で早口に叫ぶ。さらに、後ろにあるホワイトボードの前で、書いてある文字を腕全体で示したかと思えば、画面アップで顔が迫ってくることも。
右を向いたり、左を向いたり。前に行ったり、後ろを向いたり。手を広げたり、閉じたり。そのアクションに目が離せなくなる。

中田さんはまさに、アクションが声より先に来る「アクション・ファースト」を実践している。オンライン上では、声より先にアクションを起こすことで、話に入りやすくなるという大きなメリットがあるという。つまり、中田さんはアクションを通じて、相手を引き込ませているのだ。
また、これはオフラインでも「本音で語っている」「嘘をついていない」という信頼感を与えるという。ぜひ真似したいスキルだ。

「経営者YouTuber」マコなり社長の伝え方

矢野さんがもう一人あげているのが、「経営者YouTuber」として大人気のマコなり社長こと、真子就有さんだ。

ゆったりとした口調と、正面を向いて座る「台形バスト・ショット」が特徴。「台形バスト・ショット」とは、肘を張ることで、上半身が台形に見えるようにする姿勢で、自信を持っているように見えるという。

また、カメラ目線も絶妙であまり瞬きをしないのも真子さんの特徴の一つだ。
瞬きの少ない人からは「活動性」と「誠実性」を感じるとされているそうで、まさに真子さんのイメージを形づくっているといえる。他にも「あなた」という呼びかけは、動画を見ている人を「自分に語り掛けている」と感じさせ、信頼感を高める要素の一つになっている。

人気YouTubeの動画を見るだけでも、伝え方を学ぶことができる。これを実践しない手はないだろう。

オンラインでのやりとりは、これまでの常識が通じない!?

もう一つ本書から紹介したいのが、これからのオンラインのコミュニケーションは、リアルのコミュニケーションで良しとされていたものが通じなくなるということだ。

それはとりわけ「会話の続け方」にあらわれると矢野さん。リアルでは、相手の話に相づちを打ったり、質問をしたり、反対に質問に答えたり、相手とセッションをしていくように深めていくコミュニケーションが求められていた。

しかし、オンラインは話し手が限定されているため、相づちがノイズになってしまう。つまり、相手の話を最後まで「聞き切る」ことが大切になる。一方、話す側は、短く簡潔に話すことが求められる。「相手とのセッション」で会話を深めていくのではなく、一人で伝えられる発信力が試されるのだ。

『オンラインでの「伝え方」 ココが違います!』(すばる舎刊)

リアルでやっていたことが通じないということはショッキングな事実だが、それを受け入れていかなければいけない。

本書では、急速に進む「オンライン・シフト」に対応できる39のコミュニケーション術を矢野さんが説明している。どのようにコミュニケーションを取ったらいいのか分からないという人は、まずは「伝え方」を知り、それを実践するだけでも大きな変化があるはずだ。

これから先、コロナが収束しても、オンラインでの会議や就業は続いていくだろう。これからの時代を生き抜くために必要なスキルが詰まった一冊である。

(新刊JP編集部)