堅実女子ニュース&まとめ 産婦人科医が警告! 「卵子凍結」の裏に潜む危険すぎる現実

健康女性の凍結卵子による出産が3件報告されましたが、このニュースを見て「私も今のうちに卵子を凍結しておけば、将来の不妊の心配もなくキャリアを積んだり結婚相手を吟味したりできるわ」と安心してはいけません。

本当に安心? もう一度考えてみましょう。

本当に安心? もう一度考えてみましょう。

調査対象となった23施設で卵子凍結をした女性は562名。そのうち実際に卵子を使って妊娠を目指したのが31名で、正常に分娩までたどり着けたのが3名です。この数字をよくよく眺めた上で、さらには卵子凍結にかかる費用と、その卵子を使って体外受精を行った場合の費用を計算してみてください。

本当に、卵子凍結が「安心材料」になるのか、将来の妊娠を確実なものにしてくれる「保険」になるのかということを、きちんと考えなければいけません。

もちろん、生物学的妊娠適齢期に何らかの理由で妊娠を目指せない人が、将来妊娠を目指す方法の選択肢が増えるのは喜ばしいことです。でも、卵子凍結があるから妊娠をいつまでも先延ばしにして大丈夫、と考えるのは危険なことだと思われます。

まず、凍結卵子による妊娠率は決して高いわけではありません。また、本来の適齢期を過ぎて妊娠するということは、医学的な合併症リスクが高くなります。ちなみに、日本産婦人科学会では、凍結卵子を使って妊娠を目指す場合も、45歳以上の方を対象とすることは推奨していません。そして、出産後にはその子が成人するまで責任をもって育てるという大仕事が控えています。もし、50歳で妊娠したとしたら、その子が成人する時には母親は70歳です。もしかしたら、成人前に親の介護をしなければいけなくなるかもしれないのです。

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