堅実女子ニュース&まとめ 「ストレスの多い人はがんになりやすい」説 ウソ・ホント?

GWも終わってしまいましたが、Suits女子のみなさん、リフレッシュ&ストレス解消できたでしょうか? よく聞きますよね、「ストレスの多い人はがんになりやすい」って。仕事でもプライベートでもストレスが増してくるSuits世代には聞き捨てならない話です。ホントでしょうか?

ストレスとがんの因果については、次の2つの説があります。

1)精神的ストレスが免疫力を低下させる

がん細胞をやっつける免疫力が低下するため、がん細胞ができやすくなる。

2)肉体的ストレスが活性酸素を増やす

精神的なストレスが高じると血流が悪くなったり、夜眠れなくなったり、暴飲暴食をして胃腸に負担をかけたりと、身体にも多くの負担をかける。その影響で体内の活性酸素が増加。多すぎる活性酸素は遺伝子を傷つける可能性があり、その結果、がん細胞が発生しやすくなる。

なるほどー。と、思わず納得してしまいそうですが、これらの説を裏づけるデータは? というと、科学的、医学的にはっきりした根拠はないのです。

 

がんの研究を40年以上に続けている医師・近藤誠先生に聞いてみました。

 

まず、1)の精神的ストレス説について。先生が診てきた患者さんの中にも、「(がんと診断されたころ)ちょうど仕事やプライベートに大きなストレスがあった。あれが原因になったのかも」とおっしゃる方が、少なからずいらっしゃるそうです。

「でもそれは違います。がんが発見されるよりずっと前に、がん細胞は発生しているのですから。初めのがん細胞が生まれてから10年、20年かけて大きくなり、やがてレントゲンなどで発見される大きさになるのです。ですから発見時のストレスの多少は、がん細胞にとって何の関係もありません。また免疫機能についても、ストレスによってどの程度低下すると、がん細胞が発生するのかはわかっていません」

では、2)の肉体的ストレス説はどうでしょうか。

「活性酸素は酸化力が強く、ふだんは体内に侵入してきたバイ菌をやっつける働きをしています。これが増えすぎると遺伝子を傷つけてしまうという説ですが、仮にそういうことが起きたとしても、どの遺伝子がどれぐらい傷つくとがん細胞が発生するのか。明らかではありません」

 

というわけで、肉体的ストレス説も仮説の域を出ていないのでした。

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