アンガーマネジメントは、即効性のあるテクニックと怒りの体質を改善するテクニックに分かれます。今回は怒りの体質を改善するテクニックの中の「アンガーログ」という技をご紹介します。

イライラしやすくて……という人は「イラッとメモ」取り入れてみては?
「ログ」とは、「書く」という意味です。だから、この「アンガーログ」のことを、別名「イラッとメモ」「腹立ち日記」とも呼んでいます。つまり、怒りをノートやメモ帳に書くことなんです。
ご承知の通り、怒りは目に見えません。したがって、コントロールしにくいわけですが、それを書いて文字にすることで怒りを「見える化」します。すると、自分の怒りの傾向やパターンが客観的に見えてきて、コントロールしやすくなります。
たとえば、どんなことを書くかというと、(1)怒った日時・場所、(2)怒った相手、(3)怒りを感じた出来事、(4)そのとき思ったこと、(5)そのとき自分がとった行動、(6)相手に期待していたこと、などです。
私の例を一つ出してみましょう。(1)3日前・山手線内、(2)見知らぬ男性、(3)足を踏まれた、(4)痛い、(5)混んでいたので身動きも取れず黙っていた、(6)ひとこと謝ってほしかった、です。
「山手線の中で足を踏まれ、頭にきた」ということを、このように「アンガーログ」することでクールダウンができ、怒りを持ち越さずに済みます。これこそアンガーマネジメント、怒りをコントロールすることになるのです。