堅実女子ニュース&まとめ 冬のO157は「季節はずれ」じゃない――冬に起きる食中毒の件数は夏の1.5倍!

「食中毒って夏に起きるものじゃないの?」「冷凍メンチカツのような冷凍品は年中問わず危ないの?」と疑問に思っていませんか。最近は、夏よりも冬の方が食中毒の発生件数が多くなっています。ご存知でしょうか、東京都における冬の食中毒事件数は、夏の約1.5倍です。

食中毒の半数以上は「衛生意識の欠如」から摂取するノロウイルスが原因

11月初旬に神奈川県内で冷凍メンチカツからO157(腸管出血性大腸菌)が検出され、先日は東京都内でも同様の条件でO157の被害者が出たと報道されました。食品が傷みやすい夏ではなく、本格的に寒くなってきたこの季節に食中毒が話題になることに違和感を覚えている方もいるのではないでしょうか。

冬より夏のほうが食中毒の件数が多いと思うのは自然なことです。10年ほど前まではそうでした。この状況は2000年以降に大きく様変わりし、現在では、冬の食中毒の件数が夏の1.5倍と逆転しています。食中毒統計(平成23~27年の平均)によると、年間の食中毒患者の半数以上はノロウイルスが原因です。その内、約65%は11月~2月に発生しています。ノロウイルスは少量(100個以下)の摂取でも食中毒の原因となるため、わずかに付着した食品が原因で食中毒が起きてしまう可能性があります。

東京都において過去10年以上、ノロウイルス食中毒の原因は「ウイルスに汚染された食品(カキ等の二枚貝類等)を食べること」よりも「従業員の手指等を介して調理過程でウイルスが食品に付着し、その食品を食べること」が多くなっています。すなわち、ノロウイルスに感染した人がトイレの後などに手洗いが不十分で食品を汚染することが多いのです。ノロウイルスに感染しても、おう吐、下痢などの症状が出ない人もいるので気づかないこともありますが、特に調理に携わる人は手指などにウイルスを付着させないよう注意し、清潔にしていることが必要です。

ノロウイルスの食中毒の予防には、
・適切な手洗いの徹底
・塩素系漂白剤処理などによる施設内や調理器具などを殺菌
・汚染されている可能性がある食品への十分な加熱調理(中心部まで85~90℃、90秒の加熱以上)
が重要です。

予防策をしっかりと実践しましょう。

予防策をしっかりと実践しましょう。

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