堅実女子ニュース&まとめ 【高学歴VSキャバ嬢】女の貧困、どっちが地獄!? 現代女性のリアル絶望対談

記号化されている貧困女子

沢木:漫画でリアルだな……と感じたのは、主人公がはいていたパンツを売ったなけなしのお金で、カフェに行って割高な甘~いドリンクを買ってしまうこと。そこでコスパがいい牛丼を食べないというのが、貧困女子の現実。

池田:そうなんですよ。ワンシーズンしか着られない服、わかりやすいブランドの高価バッグ、オモチャみたいな靴、胸の谷間まで見えてしまうほど露出が多い服など、“あ、この人は貧困女子だな”とわかりやすい記号を身にまとっていますよね。漫画ではそのディティールを突き詰めました。

沢木:パッと見、貧困女子に見えませんよね。

池田:女性は化粧して“武装”しないと外に出られない。今は1000円でドレスが買えて、100円でメイク道具が買える時代です。武装をするほど貧困が見えなくなります。みんな、パッと見は普通ですからね。

沢木:チープなモノを買うのが上手ですよね。何かを大切に使い続けるという気持ちにならない人が多いと感じました。

池田:それは、未来につながる夢がないからです。キャバ嬢の恋人は、DVを繰り返す男性や、不当に金銭を巻き上げる人が多いのですが、そういう人と別れないのも、将来よりも、目の前のぬくもりを優先してしまうからなんでしょうね。

沢木:高学歴貧困女子が、貯金ができない理由を聞くと、同じように刹那的な答えが返ってきます。

池田:だからスピリチュアルや宗教にハマってしまう人も多いですね。

沢木:確かに! 

池田:人生に魔法はありません。自分でコツコツと行動し、自信を積み上げていかないと。

沢木:見えない未来や才能にすがらず、今の行動で未来を変えるには、何歳からだって遅くないと、そう思います。

池田:とはいえ、それを実行するには、社会の理不尽を自力で解決しつつ生きていく訓練をしないと難しい。私もマンガは絶望的な状況を描いていますが、貧困を脱するには行政など頼れるものはすべて頼り、こんがらがっている糸をほぐしていけば解決できると思うんです。例えば私の漫画の主人公なら、自己破産し、子供を乳児院や児童養護施設に子供を預け、生活保護申請をするなどでしょうか。

沢木:そういう行政手続きを根気よくクリアすることが、自信につながりますからね。

池田:脱貧困するには、大切なのは未来につながる夢を持つこと。それはフワフワとした夢ではなく、“昼の職業に就く”とか“友達を作る”とか、その程度でいいんですよね。

沢木:確かに。未来につながる楽しいことを考えること、そのために何をするか……ということがカギになっていることが、池田さんとのお話でよくわかりました。

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漫画家・池田ユキオ 99 年講談社『別冊フレンド』別フレ漫画大賞にて 佳作受賞後、同誌にてデビュー。少女漫画誌からレディースコミック誌、ホラー漫画誌まで 幅広いジャンルで漫画を発表。集英社の漫画雑誌『YOU』で、キャバ嬢のリアルを描いた「胡蝶伝説」「胡蝶伝説六本木激闘編」が人気に。秋田書店『プチプリンセス』にて「モテレバ!」などを発表。小学館web『棄てられた子供たち』が人気に。

sawaki

ライター・沢木文 76年東京都生まれ。大学在学中より、女性誌でライター&編集者として活動。著書に『貧困女子のリアル』、『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。

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